映画「シャーロットのおくりもの」
お正月に、娘(8歳)と「シャーロットの…」を見に行きました。私は原作を読んだことがあり、とても良いお話だなあと思っていたので、娘にぜひこの物語を知って欲しいと思って連れていきました。ちなみに原作ですが、臨床心理学者の河合隼雄氏も「子どもの本の森へ」(岩波書店)のなかで、絶賛しています。
映画は、動物たちが可愛くて、おもしろくて、アメリカの田舎(農場)ののんびりした雰囲気が伝わってきて、とてもよかったです。子どもにも大切なメッセージが伝わると思うので、おすすめです!
数年前に原作を読んだときよりも、「なるほど〜」という、いくつかの気づきが得られました。
その1:「言葉の持つ力」を描いている
子豚のウイルバーが、蜘蛛のシャーロットからもらった、いくつかの「ことば」があります。
それは、人間を驚かせてウイルバーを守るという働きだけでなく、ウイルバーの人格(豚格?)を形造ったのだと思いました。「あなたは素敵だよ」「素晴らしいよ」などという言葉を、子どもは、たくさん与えてもらえば、そのような人になるのではないでしょうか。
大人のわたしたちは、「素敵」「がんばってるね」と、自分自身に言葉のご褒美をもっと与えて、ハッピーになりたいものです。(ナルシストとは違いますよ〜)
その2:「友情の持つ力」を描いている
豚と蜘蛛の友情、女の子と豚の友情・・・その友情とは、相手に与え、誠実に約束を守り、相手の存在の素晴らしさに気づかせるものとして描かれています。「自分が奇跡である」ことに気づけるのは、友情による、というメッセージを感じました。
その3:場が活性化する様子を描いている
ウイルバーが来る前の「納屋」そして農場全体は、平凡で、毎日変わり映えなく、悪く言えば停滞していました。それが、ウイルバーが来て、いろんな事件が起きたことによって、納屋の他の動物たちと農場全体が、生き生きと快活になりました。それはウイルバーだけでなく、他の動物も人間達も、自分達が元々っていた素晴らしいものを再発見した、ということだと思います。
長々と書いちゃってすいません! まあ、こんな理屈をこねなくても、楽しめます♪
娘は、クライマックスシーンで「ママ、泣いてもいい?」と律儀にことわってから、おいおい泣いてました(家では好きなときに、ぎゃーぎゃー泣くのにね。笑)
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われわれも「Charlotte Web」を見たが、映画のできばえという点ではベーブのほうがはるかに上だったと思います。ベーブのあの最後の盛り上がりは、そくぞくさせるほどすごかったが、シャーロットはそれほどでもなかった。多分、シャーロットは本で読んだほうが考えさせる力があるのだと思います。
それにしても、ゴリさんのこまやかな分析力には感心します。
投稿: shawn | 2007/01/12 22:40
はじめまして。子どもの時に読んでいたかった『シャーロットのおくりもの』数年前、結末を残して図書館から督促状がきてしまい。それっきりでした。今回、映画があるのでぜひと娘(12歳)を誘ったけど友達と「ふしぎの森のどうぶつたち」へ行ってしまいました。もう親と一緒に映画を見に行くのは卒業したようです。(それとどうも子どもが蜘蛛ぎらいなようで・・)親と子が、同じ物語を好きになって共有できるって素敵ですよね。そして代々語り続けていく・・・
この頃は、さりげなくテーブルにそっと読んでほしい本をそっと置いたりしてます。君が小さな頃、あんなに、一緒に寝る前に読んであげていたのに・・・
「ママ。泣いてもいい?」ってから泣いた娘さん、何かとてもほほえましいでした。
投稿: 大作 | 2007/01/18 13:52
shawnさん、映画見られたのですね。たしかにベイブを彷彿とさせますね。でもこちらの原作はアメリカ児童文学の古典ですから・・原作には力がありますよ!
大作さん、初コメント?ありがとうございます! Y家も家族で映画を見に行ったとか。大作さん家は、念願かなわず、でしたか・・。うちの娘も、読み聞かせはそろそろ卒業。自分で読む方が速いそうで・・・。毎晩読みきかせていたので、ほっとしたような寂しいような、です。
投稿: ゴリ | 2007/01/19 10:23