« 横浜市歴史博物館 | トップページ | お金教育 »

2007/02/05

「産む機械」発言に思う

 大臣の発言が物議を醸していますね。このブログでリンクしている「ムギ畑」や「ワーキングマザースタイル」でも、さまざまな意見が飛び交っています。

 私はマスコミの報道にはあまり目を通していないし、上記のネットにざっと目を通した程度ですが、今感じていることは二つです。

1.「言葉」は文脈で捉えよう

マスコミは、言葉尻、一部の言葉だけをとりあげ文脈を無視して、報道することがあるようです。私も、言葉を扱う仕事をしている者の端くれとして、「どういう文脈で語られている言葉か」に注意を払うことの大切さを痛感しています。

以前、森元首相が「日本は神の国」と発言したことが問題になったとき、臨床心理学者の河合隼雄氏は、「あれは神道関係者へのリップサービス」と捉えていて、目から鱗、でした。

さて、今回の言葉は、以下のように語られたのですね。

  2007年1月30日06時00分 スポーツ報知(リンクしてます)

 ◆柳沢厚生労働相発言要旨 

「なかなか今の女性は一生の間にたくさん子どもを産んでくれない。人口統計学では、女性は15〜50歳が出産する年齢で、その数を勘定すると大体分かる。ほかからは生まれようがない。産む機械と言ってはなんだが、装置の数が決まったとなると、機械と言っては申し訳ないが、機械と言ってごめんなさいね、あとは産む役目の人が1人頭で頑張ってもらうしかない。(女性)1人当たりどのぐらい産んでくれるかという合計特殊出生率が今、日本では1.26。2055年まで推計したら、くしくも同じ1.26だった。それを上げなければいけない。」

↑こう聞くと、ただ「女性は産む機械」と聞く場合と、だいぶ印象は違いますよね。「産む機械に過ぎない」とは言っていないわけですから、そんなに腹は立ちませんでした。

2.無策の人には退場していただこう

1月30日付柳沢厚生労働大臣の弁明(厚生労働省HPリンク)

ただ、大臣に問題はあります。何が問題かというと、今回の発言から、「少子化問題」を「女性に原因がある」とみなし、その解決策を「女性だけにがんばってもらおう」としか考えていないように受け取れることです。

「弁明」を読んでも、「少子化」の捉え方やその対策について、明確なものが見えてきません。少子化問題には、医療や福祉の問題、男女のワークライフバランスの問題が絡んでいるのですから、そうした問題の要である厚生労働大臣が無策では、困るのです。そういう人は、退場していただくほうがよいでしょうね。無策ぶりが露呈したということが今回の問題発言の一番の実といってもよいでしょうか。

私個人としては、少子化問題=年金問題ととらえているので、少子化を止めることより、年金の構造を変えたほうが現実的ではないかと思います。

でも、少子化が止まる止まらないに関わらず、子育てに誇りと希望が持てる社会、若い男女が、仕事も育児も楽しめる社会になってほしいとは願っています。そのための知恵を発信していくものの一人になりたいな〜と思っているところであります。


« 横浜市歴史博物館 | トップページ | お金教育 »

日記・コラム・つぶやき 」カテゴリの記事

コメント

人口が減ることを問題視している限り、根本問題は解決しないでしょう。文明が進めば人口が増えなくなるのは世界の普遍的な傾向です。その中で人口を増やそうと思ったら、移民の受け入れしかありません。自国民だけで解決しようと思うと、表現はどうであれ柳沢発言と大同小異になります。

今の日本は人口密度が高すぎて住宅事情が悪すぎ、豊かな生活実感を持てなくなっています。人口が減り始めたのは絶好のチャンスと考えて、その線で新しい政策をねることが重要だと思います。もちろん、人口減の状況下での年金問題は大変でしょう。しかし、それを正面から取り組むのが政治だと思います。

まっとうなご意見、ありがとうございます。
詳しくは知りませんが、フランスだけは、大胆な政策によって(本当のところはわかりませんが)、出生率があがったそうですね。それだけですが(^^)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 横浜市歴史博物館 | トップページ | お金教育 »

ブログランキング、応援クリックよろしくお願いします♪

無料メルマガ

無料ブログはココログ