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2007年5月

2007/05/31

抹茶クッキー

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 今晩、抹茶クッキー100枚を焼きあげました! 食べたくなったから、ではなく(笑)、今週末の、学童バザーのためです。義務ではなく、ボランティアで「やります!」と手をあげたのですが、やはり夜は疲れてしまい、作るのがぎりぎりになってしまいました。(明日の夜は、友だちとの子連れ食事会があるので♪)

 材料はすべて、今年度の役員さんが準備し、分量も計ってレシピ付きで配付してくれたので、思ったより手間はかかりませんでした。抹茶を混ぜた生地と、プレーンの生地を別々に作り、その後、適当に混ぜて、写真のように。レシピには、「マーブルにする」って書いてあったのだけど…これってマーブルと言えるんだろうか(汗)。

 バザーは、学童の資金集めがおもな目的ですが、子どもたちも雑貨を作り、実際に売る、という体験ができます。親は前日/当日と、いろんな準備で大変だけど、「お祭り」と割り切って、楽しむつもりです! 

 6月3日(日)藤が丘駅前公園にて、10時〜2時です。お近くの方はぜひ!

 

2007/05/29

茶ボディ

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最近使い始めたボディーシャンプー 「茶ボディ」です(笑)。香りがいいんです! お茶、というより、抹茶アイスクリームの匂いかな(笑)。すっきり爽やか〜、でも甘い感じもあり…鼻につんとくることもなく、薬臭さも低め。癒されます〜。

抹茶アイスの好きな子どもたちも大喜び。息子がほんとに口にいれないように見張ってないといけないほど!

ちなみに、お茶の石けんと一緒のセットで購入しました♪

追: 実はこれ、私が知らないうちに、夫が通販で買ったもの(笑)。どこかの温泉に備え付けてあった「茶ボディ」が気に入ってしまい、ネットで探して注文したんだとさ。ちなみに夫は、匂い(香り)にこだわる人です(爆)。

2007/05/26

夢日記

 今年の5月は実にさわやかですね! 時々雨がふるけれど、それでも湿気のある日は続かなくて、過ごしやすい。うちの庭では、ジューンベリーが可愛い赤い実をつけ、チェリーセージ、イングリッシュ•ラベンダーも盛りを迎えています。(みんな強い植物たちなので、世話いらず…^^)

 ところで、夜に見る夢をときどき書き留めています。きっかけは…あまり覚えてませんが、やはり心理学を勉強し始めたことと関係してるかなあ。無意識の世界に関心があること、自分のことをわかっているようで、わかってない部分がたくさんあり、自分のことをコントロールできているようで、できていない領域もたくさんある(そっちのほうが多いかも)と思うから…。

 夢日記は、毎日ではなくて、時折、すごく印象的な夢をみたときだけ書いています。ときどき読み返すと、ほんと笑っちゃいます。夢って荒唐無稽…。人間って不思議だなあと思います。

 分析や解釈などを本格的にしているわけじゃありませんが、それでも、10年以上つけていると、いくつかのテーマのようなものが浮かび上がってくるから、おもしろい。自分の性格特徴がよく現れてるなあ〜と思うテーマもあれば、いまのところ解釈不能のテーマもあり、でも、いつか分かる時がくるかなと思ったり。

 先日の職場の宴会で、「夢日記をつけてるんです」と話したら、「さすが心理学者!」と珍しがられました(笑)。そして、調子に乗って、職場の人が出てきた夢を披露したら、大受け、大爆笑の渦でした…! こういう使い方もできますし、夢日記、あなたもどうですか?

2007/05/24

心因性?事故

 職場で、大学の心理学の先生を招いて勉強会をしました。定期的に来ていただいている先生であり、いつも10人前後のメンバーで、とても楽しくリラックスした雰囲気で学んでいます。

 今回、雑談のなかで、その先生が、「よく交通事故を起こす人います? 決まって同じ時期に」と質問をなげかけました。すると「は〜い!」と勢い良く手を挙げた人が…(私じゃないですヨ!)。その人は、今まで何回か、決まって6月に事故を起こしたそうです(ひえー、怖い!)。

 先生によると、たとえば、4月に職場で異動などがあった人は、緊張/疲れのピークが6月頃に来て、交通事故や大きなケがなどを起こしやすい。怪我や事故も、精神的疲れによるSOSの現れで、そういう意味では交通事故だって「心因性」と言える…、自分の疲れがいつ来るかというパターンを知って、大きな事故や怪我につながらないようにしましょう、というお話になりました。

 なるほどね〜…私の知り合いで、大きな事故や怪我に、おおげさに言えば定期的に(笑)あう人がいて、「これって心理的なものと関係あるのかな〜」と感じたことはあったんですが…

 もうすぐ6月。

 4月に変化のあった人は、大人も子どもも、疲れが出てくるころですね。不登校の相談も、件数的には6月がひとつのピークだったりしますし。気をつけて、のんびり過ごしたいですね〜★

2007/05/22

言い間違え

【おやすみ前に】

娘: ベッド•ミーティングしたよ〜   

え?だれと? 部屋に入ると、整えられた布団が。それは、ベッド•メーキングだよ!

 

【電車内にて】

息子: つぎは、たまごたわたわ?  

 
 → 惜しい!? 「ふたこたまがわ」でした^^

2007/05/21

幕内秀夫さんから学んだこと

 前回の続きです。管理栄養士で「粗食のすすめ」などの著者、幕内秀夫さんの本から、いろいろと学びました。

●お米(できれば未精製のもの)と、旬の野菜、魚中心のメニューで。漬け物も大事。パンは日曜日程度で。

●外食なら、日本蕎麦か寿司がおすすめ。

●1日30 品目など必要ありません。

●午後8時以降は「夜食」と考え、軽いもの〜お茶漬け程度に。

このようなことも 「こうしなければならない」とは言ってなくて、「アバウト、だいたいでいい」「できる範囲でやればいい」とゆるいところも、現実的でいいなと思いました。

以上なら実行できそうなのですが、私にとって最も難しいのは、

●洋菓子をやめる、もしくは減らすこと!

 「甘いもの=砂糖」は、タバコ、酒とならぶ依存性あるものだそうで、甘いものをとるなら、油の多い洋菓子は避けて、和菓子にしなさいと。

 私の場合、生クリームは避けても、バターたっぷりのクッキーやマドレーヌ系の菓子は、毎日食べたいぐらい。なのでショックです。洋菓子がタバコやアルコールと同等の悪者扱いされるなんて(涙)…。やめることはできない…ので、せいぜい和菓子と交互にするぐらいを目標にしま〜す(笑)。

2007/05/17

ごはんが8割!子ども弁当

  本屋で子どものお弁当本コーナーをふらふらしていたら、「子どもべんとう」という本と出会いました。著者は、幕内秀夫さん。私は全然知りませんでしたが、わりと有名な人らしいですね。ちなみに、私の妹は知っていました。

 S28年生まれの管理栄養士。「粗食のすすめ」などの著書が多数あり、帯津三敬病院などでがん患者さんなどの食事相談を担当されているそうです。その「お弁当本」は、まさに目から鱗、私の「常識」を覆すようなことが書かれていました。

 子どものお弁当は、8割がごはん、それに、漬け物や常備菜などのおかず2〜3品がよいのだと。ほとんど「日の丸弁当」状態のお弁当の写真が大きく載っていました!これが幼稚園児のお弁当に推奨されているのです…!

 いままで、息子のお弁当(週1回)に、小さいおにぎり2個のほか、どのおかずでお弁当箱を埋めようかと毎回悩んできたので、なんだかすご〜く気が楽になりました! 

 幕内さんの主張は、おおざっぱに言えば、日本人は米(できれば未精米のもの)をしっかり食べること、西洋から来た脂っぽいおかずではなく、旬の野菜と魚を食べよう、というもの。

 おかずの多い弁当にしようと思うと、どうしてもフライや揚げ物、マヨネーズやケチャップが増え、かえって体に悪い。ごはんをしっかり入れることが大事、なんですって。なるほどね〜。体にも良くて、母にも優しい。素晴らしい〜!と、すっかり幕内ファンになってしまいました(笑)。

 さっそく、今週から、試してみました。おにぎりを2個→3個(小さいやつです)に増やして、おかずを減らしたのです。息子にきくと「少なかった〜」と(笑)。来週は、おにぎり4個にするつもり(笑)。

 さて、お弁当本だけでなく、幕内さんの本を、図書館から借りて何冊か読んでみました。う〜む、奥が深い。耳の痛いこともたくさん書いてある… なので、この続きはまた次回に書きたいと思います。

2007/05/14

母の日にもらったもの

Kao 今年の母の日、息子からは、保育園で作ったクッキー(目と口と鼻がついてます!)とカードをもらいました。

 息子(三歳半)が、このように顔の絵をかけるとは知らなかったので、ちょっと感激。うちでのお絵描きはいつも、グルグルなぐり描きですから…。

 で、カードの下の方に、先生が書いてくれました。「ママが…ちょっとおこってるところ」と(笑)。口がへの字だもんね^^ 「ちょっと」というところに、息子の心遣いを感じます(笑)。

Parfe  娘からも学校の図工の時間に作った「においのするパフェ」をもらいました。「においがする」とは、「匂い玉」が、底のところに入ってるんです。いいにおいがします〜。

 二人ともありがとう!

 娘は「パパだけだよ、ママになにもあげないのは!」と父親にイエローカードを出していました。すると父親は、「お父さんは、自分のお母さんにありがとうをいうんだからいいんだ!」と言い返していましたが…何か感謝を表したのかどうかは、不明です。

 ちなみに義母には、私が1時間ネットとにらめっこで探した お花(リーガースベゴニアの鉢植え)を贈りました。お花大好きな人なので、喜んでもらえたようです♪

2007/05/10

恩師との再会 (2)

 小学校時代の恩師、K先生(70歳)は、顔の印象は多少変わられましたが、メリハリのあるよく通る声は変わることなく、とてもお元気な様子。笑顔で迎えてくださり、たくさんお話することができました。

 私が知らない、同級生たちの近況を教えてくださったり、私の仕事や子育てのことを聞いてくださったり…。先生の教え子のなかでも、「教師になる人より、精神科医やカウンセラーになる人が結構いる…」なんてことも言われていました。

 書道展の会場は、今年に入ってから書いたという70点余りの作品が、美しく飾られ、ひとつひとつじっくり見て回りました。同時に、いままでの教育活動(とくに国語教育)の成果〜文集、冊子、本なども展示され、今回作られた記念誌もいただきました。

 書は、先生の選んだ素敵な言葉がいっぱい! 

 「遅くてもわたしらしく」「人生は鈍行がいいね」「わたしらしく回り道」「混沌のなかに生きる」「涙はいつかやさしさになる」「あしたの風」「平安」「ぬくもり」「夢を抱く」……

 漢字一文字や有名な句の作品もたくさんありましたが、みな、言葉のイメージとぴったりの味のある筆運び(というのかな?)。書は、言葉とイメージが融合した見事なアートだと感じました。1枚もって帰りたかった〜(笑)。人間大好きな、先生の温かさと一途な思いが伝わってきて、胸が熱くなりました。

 記念誌や、私が小学生の頃の文集(なつかし!)を見ながら、先生から教えてもらった大切なメッセージを思い起こしました。

 先生は、子どもが、当たり前のこと/常識的なことを言ったり書いたりすることを嫌いました。先生自身も、とてもユニークな方。

 「人と違うことすることに自信を持ちなさい。自分の中にある、人と違うところ、個性を大事にしよう。そして人のなかにある、自分と異なるよさを認めよう」ということを繰り返しおっしゃっていました。

 小学校4年の終わり、K先生とお別れするときに私たちに書いてくださった言葉は、
「十年後のために…あたりまえでないもの、そこに人間らしい価値を見つける目を向けてほしい。自分の好みではなく、異質のものから真の価値を知ってほしい」でした。

 今の時代に、そして年を重ねた今の自分に、K先生の言葉は、ますます輝きと重みを持って迫ってくるように感じます。

 来てよかった、という感謝の思いにあふれて、会場を後にしました♪

2007/05/07

恩師との再会 (1)

 連休中、小学校時代の恩師の古希記念展(書道個展)のご案内をいただき、思い切って先生に会いに行ってきました!  K先生にお会いするのは、定年退職されたときの集い以来…10年ぶりです。

 K先生は、3〜4年生の2年間を受け持ってくださいました。いまの娘と同じ年齢のときだったんだと思うと、感慨もひとしお。

 先生の最初の授業、いまでもはっきり覚えています。

「学校とは何をするところだと思うか?」と小学校3年生に質問したのです!何人かの子どもが、「勉強を教えてもらうところ」と答えたように記憶しています。

 K先生は、はっきりと言われました。

「学校は、わからないところをわかるようにするためのところ。わからないところを教えて!と言いにくるところだ。わからないところがない人は、学校に来なくてもいい」

 当時、ものすごい衝撃を受けたのですが、いま、こうして書いていても、すごいことを言われたのだなあと思えます。

 自分が何をわかっていて、何がわからないかを理解すること、それを自ら聞くという主体性が求められること、…ハイレベルですね〜。

 最近読んだ、内田樹さんのエッセイに、よく似たことが書かれていて、驚きました。

   自分が「何を知らず、何をできないのか」を正しく把握し、それを言葉にし、それを「得る」ことのできる機会と条件について学び知ること、それが学校教育で私たちが学ぶことのほとんどすべてである。

 〜学校で学ぶべきただひとつのこと〜『「おじさん的」思考』(晶文社刊 2002年)より


 K先生のすごいところは、それだけじゃなく、一言ではとても伝えきれません… 授業もおもしろく、人間的魅力にあふれ、とってもユニークで、あったか〜い先生でした。

 再会の様子は、次回に。

2007/05/06

子どもから大人への物語

 ゲド戦記の著者 ル=グウィンの最新作 ギフト(Amazon.co. jp にリンク) と、イギリスの児童文学家 ローズマリー•サトクリフの 太陽の戦士(Amazon.co. jpにリンク)を読みました。どちらも、舞台は古代社会で、十代の少年が主人公です。

 「ギフト」は、魔法ともよべる力=ギフトをもつ家系に生まれた少年の物語。ギフトにまつわる少年の葛藤(アイデンティティクライシスともいえる)、父親との対決、母親との別れ、戦いと恋、盲目になること…など、「大人になる」ためにたどるべき道がみごとに描かれています。

 ゲド戦記もそうですが、魔法使いと言っても、肉体的ハンディや病、貧困など、いろいろな「不自由さ」を負っているのが印象的。

 この作品は三部作で、今後、Voices 、Powersが出版されるそうだから、楽しみですね。

 「太陽の戦士」の著者ローズマリー•サトクリフは、イギリスのケルト〜ローマ時代〜サクソン族の侵入あたりを背景にした歴史小説(すべて子ども向けです)をたくさん書いています。

 「太陽の戦士」は、古代社会のイニシエーション(部族の成人として認められるための通過儀礼)そのものを扱った物語。身体的ハンディをもつ主人公が、命をかけて行われるイニシエーションをどのように経験していくのかがクライマックスといえます。

 現代は、大人になるための社会的なしかけやハードルがない時代。十代の人たちがこういう小説に出会って、彼らの内的なイニシエーションが促されたらいいなと…。わたしも、十代のときに読みたかったです、はい。

 それにしても、2作とも、著者が女性というのがおもしろいですね。

雑穀入り全粒粉パン

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 ホームベーカリーで、全粒粉30%の食パンを作りました。思いつきで、市販の「十五穀」を入れてみました。ご飯を炊くときに一緒にいれる、あれです。

 これぞ、マクロビ! 我ながらグッドアイデア〜、と一人で悦に入りましたが、食べてみると、ガリッと音がします(笑)。小豆や黒豆だったようです。無理があったかなあ… お味は良かったですよん!

2007/05/05

新宿御苑と小田和正

Rose  連休中、親族のお祝い事があって、新宿へ行きました。食事会の前に、新宿御苑で子どもたちを遊ばせることに。

 お天気もよく、御苑内は、緑を求める老若男女で賑わっていました。私たちも、木陰の芝生の上にレジャーシートを敷き、大人は昼寝、子どもは裸足で駆け回り…ちょい風がつよかったけど、気持ちよかった〜。ずいぶん大きな木があるんですね、ユリの木とか、たいさんぼくとか…。

 バラ園も見に行きましたが、まだ三分咲き程度でちょっと残念。

 そして夕方、会食の場所に向かって、御苑の大木戸門から出て、新宿門方面に歩いていくと、向こうから、見覚えのある顔が近づいてくるじゃありませんか。

 小田和正サンでした! 二人連れで、話をしながら…帽子とかサングラスとか、なにもなし、そのまんまの小田サンが、ラフな格好をして歩いていました。

 けっこう人通りはあったのに、私以外誰も気づいてなかったみたい(笑)。私も、声をかけたりはせず(勇気なかったし…)そのまま…一瞬のすれちがいでした。高校生の頃からファンだったけれど、ナマで見たのは初めて!なので、うれしかったデス(涙)。

2007/05/03

家庭と学力?

 我が家の娘は小学3年生になりました。いままで、「しつけ」に関する本は、結構手当たり次第、読んできましたが、小学生になると、親子の関わりのなかに、「学習/学力」というものが入り込まざるを得なくなりますよね。塾に行き始めたという友だちもちらほら…

 加えて、メディアでは「学力低下」とか、「ゆとり教育の見直し」とか、公教育への不信感をあおるような報道がなされ、親としては、何を信じ行動すればいいのか不安になる…こうした背景から、「家庭で学力をつける」みたいな本がどんどん出ているような感じを受けます。

ということで(前振り長かった?)、「家庭と学力」を得意とする代表選手の本を3冊読んでみました!(すべて、アマゾンの詳細ページへリンクしてます)

1)和田秀樹 著 勉強できる子のママがしていること 12才までの家庭教育マニュアル

2)隂山英男 著 学力は家庭で伸びる―今すぐ親ができること41

3)汐見稔幸 著 学力を伸ばす家庭のルール―賢い子どもの親が習慣にしていること

 まず、1)は、精神科医で、なぜか受験指南本も多い著者。

 ここだけの話ですが(笑)、私的には★☆☆☆☆(星ひとつ)でした。著者の主張「学歴ではなく、学力が大切」「中学受験は、合格を目的とするよりも、勉強好きになることを目的に」などには、なるほど〜

と。もっとも、学力とはなにか、という点はあまり明確でなかったように思いましたが。

 しかし、「中学受験勉強」で得られる、「勉強好きであること」「こつこつ努力すること」が、「社会に出た時に非常に役立つ」というのは、どうなんだろう? と疑問がわきます。それも、将来役立つことの一部ではあるかもしれないけれど、小学生のときに他のものを犠牲にしてまで身につけなければならないとは私には思えませんでした。

 ピンポイント的に参考になったのは、小学生のうちは、国語と算数だけ、きっちりやっておけばいい。理科と社会は嫌いにならなければよい。パソコンも英語も、ピアノもスポーツも、とくに必要ないのでは、というくだり。シンプルでいいなと(笑)。もっともこれは、中学受験が前提なので、うちはあまり関係ないか(笑)。

 2)は、百マス計算で有名な隂山先生の本。(★★★☆☆)

 「学力」をつけるために親ができることの具体例が41も書かれていて、実用的。早寝早起き朝ご飯を始め、音読、図書館、博物館、地球儀、地図、お手伝い、環境問題、親子の会話…などなど、子どものために、なにかやりたい、やってあげたい、という親御さんには良い本だと思います。

 ただ、「なんのために学力を?」という目的の部分が書かれていないのが残念でしたね〜。それから、上に述べたようなことをすべて親が「やってあげる」こと、用意してあげてしまうこと、が果たしていいことなんだろうか? 子どもの自主性はどうなるんだろう?と疑問がわいてきました。なので★みっつ。


 3)は、塾の教師や、中高の校長の経験もある、教育学者で、テレビ教育番組の監修なども手がけている汐見氏の本。(★★★★★!!)

 この方を以前テレビで拝見して、押し付けがましくなく、バランスがとれていていいなあ〜と思っていたのですが、この本もとてもよかった! 学者だけに理屈っぽい(理論的な)ところもあり、ハウツーというよりも、基本的な考え方/価値観について多くのページが割かれています。なのでタイトル(学力を伸ばす家庭のルール)とはかなりずれがあるという印象…もっと哲学的な本だと思いました。

 まず、前提として、「人間の育ち全体を考え、その上で、学校で何ができるか、家庭で何が必要かを考える」という視点があります。

 また、学力の定義が一般的にはあいまいなまま論議されているのが現状であること、教育学では知的能力には二種類あることと考えられること、「学力低下」報道のきっかけとなったOECD調査のことも詳しくかいてあり(恥ずかしながら初めて知りました)、いたずらに親の不安をあおったりせず、誠実な感じを受けます。

 私が2)の本で疑問に思った点にもちゃんと触れられていました!

 「知的能力」をつけることの目的、それは生きる目的そのものと読めるのですが、「他者のために自分の能力を生かすこと」「自分の弱さを認めながら、弱さをもった他者と共に生きること」だと…。影響力を持つ立場にある人が、こういうことをはっきり語ってくださることに感銘!

 また、子どもの自主性(自分で考え選択する力)を伸ばすためには、子どもに興味を持ってほしいことを親は提示することはしても、押し付けてはならない、後ろからついていってやるぐらいがよいと。

 目的とか理想だけでなく、現実的なこともたくさん書いてあります。

 学校の担任や管理職への注文のつけかた、話し合い方、中学受験の考え方、子どもへの説明の仕方も書いてあって目から鱗です。「大人になるハードル」として受験を「利用」するという考え方や、中学入学後に気をつけるべきことなどもていねいに書かれているので、受験を考えている親御さんはぜひ読んだらいいのではと思いました。

 「知性の源は対話能力」とのことで、親子の会話/対話の仕方についても具体的に書かれています(上記2冊も「会話しなさい」とは書いてあるのですが、具体的方法にはいまひとつでした)。「親は子どもから言葉を引き出すことが必要で、それには訓練がいる」と。会話の少ない我が家にとって(笑)、とても参考になりました!

 ほかにも、読書の環境をととのえること、本物の体験をさせること、身体で感じることの大切さや「知的体力」など…。

 あ、長くなりすぎましたね…とにかく、この本と出会えて感謝!

 あとは、斎藤孝さんの本をよめば、完璧かな!?

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