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2007/05/06

子どもから大人への物語

 ゲド戦記の著者 ル=グウィンの最新作 ギフト(Amazon.co. jp にリンク) と、イギリスの児童文学家 ローズマリー•サトクリフの 太陽の戦士(Amazon.co. jpにリンク)を読みました。どちらも、舞台は古代社会で、十代の少年が主人公です。

 「ギフト」は、魔法ともよべる力=ギフトをもつ家系に生まれた少年の物語。ギフトにまつわる少年の葛藤(アイデンティティクライシスともいえる)、父親との対決、母親との別れ、戦いと恋、盲目になること…など、「大人になる」ためにたどるべき道がみごとに描かれています。

 ゲド戦記もそうですが、魔法使いと言っても、肉体的ハンディや病、貧困など、いろいろな「不自由さ」を負っているのが印象的。

 この作品は三部作で、今後、Voices 、Powersが出版されるそうだから、楽しみですね。

 「太陽の戦士」の著者ローズマリー•サトクリフは、イギリスのケルト〜ローマ時代〜サクソン族の侵入あたりを背景にした歴史小説(すべて子ども向けです)をたくさん書いています。

 「太陽の戦士」は、古代社会のイニシエーション(部族の成人として認められるための通過儀礼)そのものを扱った物語。身体的ハンディをもつ主人公が、命をかけて行われるイニシエーションをどのように経験していくのかがクライマックスといえます。

 現代は、大人になるための社会的なしかけやハードルがない時代。十代の人たちがこういう小説に出会って、彼らの内的なイニシエーションが促されたらいいなと…。わたしも、十代のときに読みたかったです、はい。

 それにしても、2作とも、著者が女性というのがおもしろいですね。

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コメント

息子は「ゲド戦記」の大ファンで、「お母さんも早く読みなよ」と言われている私は未読。そのうちきっと読もうとは思っているのだけど。息子に「ギフト」を勧めました。興味を示していました。良い情報をありがとうございます!!

さすが、はるかさんのご子息! 中学生でゲド戦記を理解できる方はそういないと思います…ちなみに私は臨床心理学の先生に勧められて読みました。下手な心理療法の本よりずっとよいと(笑)。でも理屈抜きに面白いです!5巻までありますけど、3巻が一番好き。全部もう一度読み直そうかな〜。はるかさんもぜひ!

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