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2007/07/21

河合隼雄先生を悼む

 臨床心理学の大家で、元文化庁長官、河合隼雄さんが、病に倒れてからもうすぐ1年…というところで、お亡くなりになられましたね。79歳とのこと。本当に残念です…

 河合先生は、もともとスイスでユング心理学の勉強をされましたが、ユング派という枠組みを大きく越え、日本の臨床心理学、臨床心理士を束ねて、育ててくださった方でした。ユング心理学や臨床に深く根ざしながら、日本という文化にとことんこだわり、心理学を越えて、文化論、文明論的な著作も多い。巨人というか、怪物というか…これほど智慧に満ち、しかも、平易な言葉で語ることのできる人は、そう居ないでしょう…

 哀悼の意を表しつつ、私の好きな、河合先生の本を紹介させていただきます!

○子ども〜思春期に関する本:

子どもの宇宙 (岩波新書)子どもの本を読む子どもと悪 (今ここに生きる子ども)大人になることのむずかしさ―青年期の問題 (子どもと教育) いわゆる子育てハウツー本とは全く違う。子どもの心の中、それも深い所で、何が起こっている(と考えられる)か、を読み解くもの。子どもだけでなく、人間をみる新たな視点が与えられます。

○カウンセリング/心理療法

カウンセリングを語る〈上〉 この仕事を選んでよかった〜と強く励まされる一冊。

心理療法序説 よくまとめられた、中味の濃い本。何度も読み返したい。

○文学、その他

昔話の深層―ユング心理学とグリム童話 (講談社プラスアルファ文庫)グリム童話好きにおすすめ。

中年クライシス 日本の小説にみる「中年期」。こんなに深く読めるなんてすごい、と感動しました。

宗教と科学の接点 少し堅い本ですが、非常に考えさせられる。「生と死の接点」もおすすめ。

 

 私が先生から学んだことのひとつは「二律背反」ということです。人間のすることで、「絶対的に良いこと」はほとんどない。良いことの裏には必ず良くないこと(可能性)がある…心理療法だって、良いことばかりでなく、危険が伴う…先生は繰り返しおっしゃっているように思えます。心に留めていきたいです…

 

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コメント

あの関西弁が良かったな。河合先生やすらかに。

河合先生のおっしゃることは、私のような素人にも本当にわかりやすくて、ためになることが多かったです。数冊しか読んでいないのですが「こころの子育て」はQ&Aでわかりやすく(しかしハウツーではない)、子供たちが小さい頃から、思春期を迎えた最近も取り出しては読んでいます。ゴリさんが以前にも勧めて下さった「大人になることのむずかしさ」は、ずっと心に留めているのですがまだ読んでいません。中学2年生になり、目覚しく目まぐるしく変化している息子のために、近日中に必ず読もうと楽しみにしているのです。また、お勧めがあったら、ぜひご紹介ください。

はるかさん、<目覚ましく目まぐるしく変化>している息子さん、楽しみでもあり、親としてはどきどき、ハラハラでしょうか!? 
河合先生ではないですが、「子育てハッピーアドバイス」シリーズに新しく、十代向け、というのが出ました。好き嫌いがあるかもしれませんが、気楽に読めて、でも大事なことは外してないなという印象。まだでしたらどうぞ♪(イラスト中心ですぐ読めます^^)

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