4月の本棚から
GW真っ最中ですが、私も子ども達もカレンダー通り。後半はいつもと同じで、帰省の予定です。それでは、4月に読み終えた本のレビューをどうぞ。
【臨床心理学】
夢分析の実際―心の世界の探求 鑪幹八郎
専門家向けというより、自分の夢を分析したい人のための本。夢分析の注意点や危険な点もきちんと書いてあって、「夢とのつきあい方」についての良書です!
自分にとっては、「夢を警告として受け取る」ことの意味が府に落ちました。 最近さぼってるけど、夢の記録もぼちぼち続けたいなと思います。
発達障害の子どもたち (講談社現代新書) 杉山登志郎
仕事上の必要のため、この本と次の本を読みました。この手の本の中では、杉山先生はピカイチです。発達障害についての研究は日々進展しているので、新しい情報が必要。中級者向けかな?だけど、まとまっていて読みやすいです。
軽度発達障害のある子のライフサイクルに合わせた理解と対応―「仮に」理解して、「実際に」支援するために 田中康雄
保育者、教師、保護者からの質問に答える、Q&A集。こういう事例ある〜、とうなずきながら読みました。医療の診断を受けていなくても、このように情報をもちよって、支援できるのだなあと深く感心。連携にとって一番たいせつなのは、互いにねぎらい合うことーーご苦労様です、という気持ちーーという、著者(児童精神科医)の誠実さ、暖かさがじんじん伝わってくる。何度も読み返したい、実際に役立ちそうな本です。
カウンセリングで何ができるか 信田さよ子
原宿カウンセリングセンター所長による著作。医療ではない、「カウンセリング」で長年開業しているからこそ自信をもって言える、書けるのだろうと思いました。本書に書いてあることが「カウンセリング」のすべてではないけれど、「カウンセリングを受けてみたい」という人たちへの啓発書。
9.11以降、「こころへの注目」は、3つの領域に拡散しているーー「被害者・加害者」という司法領域、宗教、そして脳科学(うつ病の増加を背景として)、という指摘になるほど〜です。
【キリスト教スピリチュアリティ】
魂の窓 ケン・ガイア
芸術作品や自然、人生で起きるさまざまな出来事などは、神のメッセージを受け取るための「窓」となる。さまざまな「窓」を通して、それを感じ受け取るためのガイドブックであり、著者の人生の証ともいえます。私も、芸術や自然、日々の出来事を味わい、深く見つめる感性を養っていきたい…と動機づけてくれる本です。(翻訳がいまいちなのが残念!)
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