9月の本棚から☆
久しぶりのこのコーナー(笑)。今月読み終えた本の覚え書きです。今月は小説が多かったな…
一押しは、梨木香歩さんの「丹生都比売」(におつひめ)。アマゾンで画像はないですが、カバーもとっても趣があって素敵。飛鳥時代、持統天皇の息子、草壁皇子をめぐる物語。壬申の乱のお話ですが、歴史小説というのではなく、草壁皇子のたましいの遍歴です。日本人の霊性(スピリチュアリティ)の原点てこんな感じかなあ、な〜んて、詳しいわけではないけれど、思ってしまいました。静かで美しい物語。
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たましいつながりで…次は、ユング心理学者ヒルマンの「魂のコード」。ぶあつくて読むのが大変でしたが、なんとか読了。
異色の子育て本ともいえるかも!? 有名人の子ども時代のエピソードが興味深いです。人間はひとりひとり生まれ持った才能〜召命がある。両親が子どもに与える影響力なんて幻想だ、とか、家庭での父親の不在には肯定的な意味がある、とか、常識を覆すような、ラディカルな意見が満載。
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河合隼雄先生との対談を読んで、興味をもった吉本ばなな。遅ればせながら初めて読みました!
「つぐみ」は初期の作品ですね。うちの子にも高校生ぐらいになったら読ませたい、と思いました。
「不倫と南米」旅行して書いた作品。南米(アルゼンチン)の写真もたくさん載っていて楽しい。物語的には、南米という必然性はあまり感じなかったけど… 短編集で読みやすいです。サブマリーノというチョコレートドリンクが飲みたくなりましたー!
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