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2009/04/22

クライマーズ・ハイ

クライマーズ・ハイ クライマーズ・ハイ
横山 秀夫

文藝春秋  2003-08-21
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 Jasmine さんがブログで紹介していたクライマーズ・ハイ(横山秀夫)を図書館で見つけたので、読んでみました。映画やテレビドラマでも話題になりましたが…ストーリーを知らなかったので、とても惹きつけられ、おもしろく読みました!

 日航機墜落事故の全権デスクを任された、ある地方紙の新聞記者の物語です。

 文字通り、命がけで仕事をする男達。社内の権力闘争に足を引っ張られそうになりながら、新聞とは何か、地方紙の果たす役割とは何か、真剣に問い、自分の使命を果たそうとする主人公の姿に、心打たれました。

 ブレないで、瞬時に大きな決断をしていかなければならない新聞記者(や編集者)の仕事の厳しさ、ストレスの大きさも、伝わってきました。厳しい世界ですな〜!

 いろいろなテーマがあって、いろんな読み方ができる作品だと思うのですが、ひとつ心に残った言葉は、「もらい事故」。日航機は、当初どこに墜落したかわからず、主人公のいる群馬県の新聞社の社員達は、長野に落ちていることを願っていました。彼らにとって日航機は、たまたま群馬に墜落しただけ。飛行ルートでもないし、地元の飛行機会社でもない。「もらい事故」に過ぎなかったわけです。

 ちょっと飛躍しますが、人生、特に人生後半において、人は、突然の「もらい事故」ともいえる出来事に遭うことが多くなるのではないでしょうか。突然ふりかかる、不運ともいえる出来事…それは、自分には関係ない、とやり過ごし、傍観者でいることもできるかもしれないし、「なんで私が!?」と被害的に感じるかもしれません。

 でも、「もらい事故」であっても、自分を「当事者」と受け止め、主体的に、真摯に「事故」に向き合っていくときに、人生に転機が訪れる。それが人生の後半を乗り切る秘訣なのかもしれない… と、この本を読んで思いました。

 「下りるために登る」という主人公の親友が残した謎の言葉も、「人生後半を生きる=下りる」ための儀式として山に登る、そういう意味もあるのかもしれないですし。

 理屈っぽくなっちゃいましたが(汗)、ドキドキ、ハラハラの連続で、一気に読ませてくれます。つらい場面もあるけれど、読後感はさわやかです!

 

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コメント

読まれたのですね^^

人生の後半に「もらい事故」は多い
こころしておきます(笑)

「下りるために登る」
私は「死ぬために生きる」と読みました~
けっこう深いテーマを含んでましたね!

Jasmineさん、

面白かったですよ!紹介ありがとうございます。
Jasmineさんは、まだ若いから(笑)、これからですね、もらい事故、気をつけてね!

「死ぬために生きる」なるほど〜
といっても、まだピンと来てません…(笑)
まだ、死と向き合う経験が深まってないんだろうな〜 

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