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2010/10/03

2010年9月の本棚から♪

まずは

サイコバブル社会

著者は精神科医。うつ、アスペルガー、PTSD などの病気(障害)が、ここにきて世の中に知られるようになり、「明るい」ものになったことの、光と影について書かれています。

以前は「ちょっと変わった人」だったのが、病名がついたことで、どういうメリット・デメリットがあるのか。

心の病気に限らず、身体の病気も、健診などで、自覚症状がないのにどんどん「発見」されて、病人にされてしまうことの怖さ。

心理士としての立場にも少なからず関係する本なので、厳しいことも書いてあるけど、こういう視点も持っていなければいけないなと思いました。

サイコバブル社会 ―膨張し融解する心の病― (tanQブックス)
サイコバブル社会 ―膨張し融解する心の病― (tanQブックス) 林 公一

技術評論社  2010-06-25
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おすすめ平均  star
star溜飲が下がる
star慎重に判断するように、との警告
starとても勉強になりました。非常にためになりました。

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また、9月は、白石一文さんの小説を初めて読み、続けて4冊読みました!(読んだ順番に)

白石さんは、「生きることの意味」を追求する小説を書いているのだそうです。

(1) 私という運命について(2005)

 一人の女性の20代〜30代を「運命」という切り口から描いた作品。運命への(人生への)コミットメント、みたいなことがテーマかな?

 手紙でのやりとりが、重要な位置を占めていて、手紙っていいな〜と思わされる。

 ストーリーは面白いけれど、ちょっと出来すぎ(いろいろな出来事がつながりすぎ)かな…文章としてはけっこう硬く、登場人物がみんなとっても言語化能力に優れていて、ちょっと引いてしまいます(笑)。

(1)が面白かったので、(2)~(4)も借りて、出版順に読んでみました。

(2)草にすわる(2003)

これは、男性主人公の2編が入っています。(1)よりも軽く読めます。漫然と生きてきた主人公(30代と60代)が、行き詰まりを経験し、あることに気づかされるという覚醒の物語。「草にすわる」のほうは、八木重吉の詩がモチーフ。良い詩ですね!

わたしのまちがいだった

わたしの まちがいだった

こうして 草にすわれば それがわかる 

(3) 見えないドアと鶴の空(2004)

 これも30代男性が主人公。これは、4冊のなかで異色。すごいです。もし、1冊を、というならこれをオススメするかも。オカルトというか超能力というか、異界というか…、村上春樹的、ユング的な世界!? 

 主人公が、真っ暗闇の中で経験した生と死についてのモノローグがとっても印象的でした。人は一人で生きているのではない… 他者と離れて一人の人生というものはありえない… 

(4) 永遠のとなり(2007)

 これは、軽く、柔らかい文体で、穏やかなほっとするストーリー。うつになって仕事を辞めてしまった中年サラリーマンが主人公。50代になって、健康も家庭も仕事もお金も失ってしまった男。いままで生きてきたことにどんな意味があるのだろう… 故郷に戻り、親友とかかわるなかで、心が整理されてくるのです… 

厳しい状況のなかにあっても、幼なじみ、友達っていいな、とほのぼの温かみを感じる作品かな。

4048736078 私という運命について
白石 一文
角川書店  2005-04-26


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4334924018 草にすわる
白石 一文
光文社  2003-08-21


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4334924239 見えないドアと鶴の空
白石 一文
光文社  2004-02-19


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4163261907 永遠のとなり
白石 一文
文藝春秋  2007-06


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