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2011/02/04

【BOOK】スプートニクの恋人

スプ-トニクの恋人
村上 春樹
4062096579

またまた村上春樹です^^

二人の女性とひとりの男性(僕)のお話なんだけど… 「絶対の孤独」「寂寥感」「不在」などがテーマかも。それを 「スプートニク」=人工衛星 に たとえるところが、さすが村上春樹!?

遠くから見ると、それは流星のように美しく見える。でも実際のわたしたちは、ひとつずつそこに閉じこめられたまま、どこに行くこともできない囚人のようなものにすぎない。ふたつの衛生の軌道がたまたまかさなりあうとき、わたしたちはこうして顔を合わせる。あるいは心をふれあわせることもできるかもしれない。でもそれは束の間のこと。次の瞬間にはわたしたちはまた絶対の孤独の中にいる。

大切な人を失ってしまった寂しさ、寂寥感の表現も印象的でした。

ぼくが感じたのはたとえようもなく深い寂寥感だった。気がつくといつの間にか、ぼくを取り囲んだ世界からいくつかの色が永遠に失われてしまっていた。そのがらんとした感情の廃墟の、うらぶれた山頂から、自分の人生をはるか先まで見渡すことができた。それは子供の頃に空想科学小説の挿絵で見た、無人の惑星の荒涼とした風景に似ていた。そこにはいかなる生命の気配もなかった。

でも最後はちょっと希望が持てます。

ぼくらは同じ世界の同じ月を見ている。ぼくらはたしかにひとつの線で現実につながっている。ぼくはそれを静かにたぐり寄せていけばいいのだ。

「あちら側」の世界と「こちら側」のせかいを結ぶ 「門」 というメタファーも印象的。そのふたつの世界をつなぐためには、中国の門のように、人間の骨と生きた犬の血が必要なのだと… 

絶対の孤独の中にいるのだけど、他者と向き合うことで、自分のことが分かっていく、自分が変わっていく…そんなふうに感じることができる作品でした♪

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