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2011/03/01

【BOOK】1Q84 

1Q84 BOOK 1 1Q84 BOOK 1
村上 春樹

1Q84 BOOK 2 1Q84 BOOK 3 海辺のカフカ (上) (新潮文庫) 海辺のカフカ (下) (新潮文庫) ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

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村上春樹の 1Q84 BOOK1 と BOOK2 を読みました。 思ったよりずっと読みやすいし、ミステリーのように読み始めると止められないおもしろさ! はまりましたhappy01 (以下ネタバレあり)

十歳の時に離ればなれになった少年と少女(天吾と青豆)が、20年後の1984年に 「再会」する物語、といえばいいのかな? 

十歳というのがひとつのキーワードのように思いました。海辺のカフカは十五歳がポイントでしたが、今回は十歳。自我(自分)が目覚めるとき、こどもから大人へ転換するときが十歳頃だと思います。

天吾も青豆も、ふかえり(深田絵里子)も、十歳のときに、親の価値観、生き方から離れることを望み、文字通り親と離れて暮らすようになります。それぞれの親は社会のマイノリティーであったり、独特の価値観を持つ人々。親の都合で精神的に圧迫された子ども時代をもつ三人が、事件に巻き込まれ、自分たちだけでなく、世界を救うことになる・・・ いままでの作品に比べて、より、ダイナミックで、スケールが大きいように感じました。

三十歳になる天吾と青豆は、ひとつの物語によって、互いに引き寄せられます。この物語の成立の仕方もシンボリックなのですが、「物語のもつ力」ということが、この小説のテーマのひとつかなとも思いました。宗教とか儀式、宗教性についても、著者の思索が深くなっているように感じられました。

ムラカミワールドは、非現実(ファンタジー)と日常が交錯しますが、1Q84では、現実と非現実の境目がとても曖昧、入り組んでいます。いまの時代を映し出しているのでしょうかね・・・

神経がねじれるような奇妙な感覚が四肢にあり、肌がざわざわと粟だった。ここにある世界のどこまでが現実でどこからがフィ クションなのか、見分けがつかなくなっていた。いったいどこまでがふかえりのものであり、どこからが天吾のものなのだろう。そしてどこからが「我々」のも のなのだろう。

その危うい世界なかで、主人公たちは、脅威にさらされながらも、それぞれの拠り所、心の居場所をみつけるように導かれていきます。

それにこの世界に(あるいはその世界に)月が一個しかなくても、二個あっても、三個あっても、結局のところ天吾という人間はたった一人しかいない。そこにどんな違いがあるだろう。どこにいたって、天吾は天吾でしかない。固有の問題を抱え、固有の資質をもった、一人の同じ人間に過ぎない。話のポイントは月にあるのではない。彼自身にあるのだ。

BOOK2のラストは、次のようなフレーズで閉じられます。思いがけないかたちで「再会」した青豆の温もりを抱いて、天吾はどうなるのでしょうか? BOOK3が待ち遠しいです!! (図書館で予約待ちcoldsweats01

これからこの世界で生きていくのだ、と天吾は目を閉じて思った。それがどのような成り立ちを持つ世界なのか、どのような原理のもとに動いているのか、彼にはまだわからない。そこでこれから何が起ころうとしているのか、予測もつかない。しかしそれでもいい。怯える必要はない。たとえ何が待ち受けていようと、彼はこの月の二つある世界を生き延び、歩むべき道を見いだしていくだろう。この温もりをわすれさえしなければ、この心を失いさえしなければ。

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