【映画】異人たちとの夏
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異人たちとの夏 [DVD] 山田太一 松竹ホームビデオ 2007-01-27 by G-Tools |
山田太一原作の映画 「異人たちとの夏」を観ました。
この物語は、河合隼雄著 「中年クライシス」で取り上げられていたので、知っていたので、観ようと思ったのです。その本は、小説を題材に「中年期の危機」を考えるというもので、とってもおもしろく、河合先生の著作のなかでも、一押しです!
離婚して妻子と別れたばかりの中年男(テレビドラマの脚本家)が、その夏、不思議な体験をします。突然部屋に訪ねてくる女性、また、12歳の時に死に別れた両親との「再会」。
彼らとの「交流」をは、主人公 原田になにをもたらしたか…
中年男性にお勧めかな!? 中年男性の心理を知りたい女性にも…
だけど、この映画だけでなく、ぜひ、河合先生の「中年クライシス」を併せて読むことをオススメしたいです!
映画を見終わってから、あらためて、「中年クライシス」を開き、この映画(小説)の章(”四十の惑い”というタイトルがついてます) を読み… 河合先生すごい〜!! と驚きを覚えました。
「中年クライシス」文庫版の巻末エッセイのなかで、養老孟司氏も、
「異人たちとの夏の解説などは、解説にあまりに感動したので、肝心の原作を読む気がしなくなってしまった」と書いています
「尾根を歩く」 「訪れる女性」 「故郷への回帰」 「多層的な現実」 … などの小見出しをみてもわかるように、中年期に心の深層で起こっていることについて、じつに見事に書かれていると思いました。
映画だけみると、最後は ホラー映画? と思っちゃう場面もあって… せっかく 良いテーマなのに、少し残念でしたから
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中年クライシス (朝日文芸文庫) 河合 隼雄 朝日新聞社 1996-06 by G-Tools |
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異人たちとの夏 (新潮文庫) 山田 太一 新潮社 1991-11 by G-Tools |
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鶴太郎ですね~ この映画子供心に覚えてます 観てないけどね~小説以上の映画ってなかなかないですよね~ 私も来年には大台に乗るからまさに中年だわ~
小説が読みたくなりました。 借りてこよう!
先日 映画化された 神様のカルテ を読みました。言葉が綺麗で
悲しいけど和むいい小説でした う~んでも桜井君どうでしょう??ですね 宮崎あおいちゃんはぴったりだけどね
投稿: ずんはは | 2011/07/26 23:42
ずんははさん、
覚えてましたか〜!
書き忘れたけど、映画は昭和63年(1988年)のもの。回想シーンは戦後まもなくと思われ、昭和の香りたっぷりのレトロな映画です。
鶴太郎と秋吉久美子の夫婦がとってもいいの〜
いまは、みんな若いから、40代ではまだまだ中年とは言わないかも? 50歳ぐらいから中年と自覚するのかな〜と思ったり。
神様のカルテ、教えてくれてありがとう♪
ワタシも読んでみるね!
投稿: ゴリ | 2011/07/27 19:49