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2011/10/17

【BOOK】大地(3)(4)

4003232046 大地 (4) (岩波文庫)
パール・バック 小野寺 健
岩波書店  1997-04-16


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パール・バックの「大地」後半3,4巻をやっと読み終わりました。

(1)(2)のレビューはこちら→

全4巻(内容的には三部作)読み終えて、豪華フルコースを食したような(って経験あまりないけど) 満腹感。満足、満足でした。

素晴らしかったです。

後半は、二代目 王虎の軍人としての生涯と、その息子 三代目王元の半生。

王虎の物語も波瀾万丈でおもしろいですが、王元の物語が一番好きかも〜

一代目の王龍は、大地を愛する農民、その息子 王虎は、農業を嫌い、権力をめざして軍人へ。そして王虎の待望の息子 王元は、戦を嫌い、自然や作物、農業を愛する人だった…という、「父なるものへの反発・反抗」を絵に描いたような親子三代記なのです。

心優しく穏やかな王元は、強い父に反発できず受け身的に幼少期を過ごすしかありませんでした。しかし、自分の心の声にさからって軍人になることもできず、大学へと進みます。

そこで、革命思想に出会い… 投獄され、その後アメリカへ逃げることになります。

王元の経験したアメリカの描写と心の揺れの描写が秀逸でした。

アメリカと中国の「大地」の違い、そして、中国人によるアメリカ人批判。

よくここまで辛辣に書けるなあと、パール・バック女史に敬意を表したくなりました。

ふたつの国、ふたつの文化のはざまにあって葛藤する姿… でも、どちらの国に対しても憎悪があり、憧れがある、まさにアンビバレントな状態。これは、王元が、そして、著者自身が経験したことなのでしょう。

また、中国社会が激動期を迎え、人の価値観、とくに、結婚、女性のあり方が大きく変わっていく様がとてもよく描かれています。

一代目の妻と、三代目の妻(になるであろう女性)とは、生き方や仕事・結婚の価値観が、全くちがうんですよね… 日本もそうなのかもしれませんが。

全体を通して、たくさんの人物が出てくるので、誰かに感情移入できると思うし、老若男女、だれでも、楽しみながら読めるのでは〜と思います。

読んでよかった〜と思える本でした。

*ちなみに、1,2巻は、新潮社文庫で、3,4巻は岩波文庫で読んでみました。新潮文庫の3,4巻は字が小さかったもんで…それだけです(爆)

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