« 臨床心理士に子どものことを相談する! | トップページ | 持ち寄りパーティにケークサレ&キッシュ »

2011/11/14

【BOOK】天地明察

404874013X 天地明察
冲方 丁
角川書店(角川グループパブリッシング)  2009-12-01


by G-Tools
 

めったに読まない時代小説。話題の本(2010の本屋大賞)なので読んでみました。

歴史音痴の私でも、すっごくおもしろく、楽しめました!!(知らない言葉が多くて難しかったけどsweat01

江戸時代の初期、改暦事業(暦の改正)に生涯をかけた渋川春海(安井算哲)の物語。

春海という名の由来。それは伊勢物語の歌からなのですが、

「単に居場所というだけではない。己にしかなせない行いがあって初めて成り立つ、人生の浜辺」=自分だけの春の浜辺 からとったのだそうです。

将軍の前で碁を打つ(こういう仕事があったんですね〜)公務の家系に生まれ、囲碁の才能もあるが、それには飽き足らない。

春海が心から情熱を燃やし夢中になれたのは、算術、天文学、測量、暦、なのでした。

このへんの学問がみな繋がってるのですね。それもおもしろく感じました。

天文学、暦は、占星術につながり、それは個人的なレベル占いというものを遙かに超えて、国の政治を左右する占星術。だから、陰陽道、神道にもつながる。春海はこの分野にも造詣が深くなるのです。

暦は 天と地をつなぐものであり(タイトルの天地明察につながってます)
暦作成は、科学と政治と宗教にかかわるもの。

暦は、まさに科学と宗教の接点であり、人々の暮らしに密着したものでもあったのですね〜目から鱗でした。 

春海の性格がいい! 誠実で、かつ自然体。自分に正直。おごらず、卑屈にならず、ちょっと抜けたところもあり…親しみやすく周りに可愛がられる性格。

こういう人柄のせいか、周りの人に恵まれます。親は早くに亡くしますが、兄弟に恵まれ、囲碁、算術、測量、天文学、暦の師に恵まれ、支援者に恵まれ…

妻は早く亡くしてしまいますが、再婚相手に恵まれます。

算術も、暦改正も、そう簡単にはいかず、挫折を味わい、プライドがずたずたにされますが、周りに励まされて、チャレンジし続けます。

22年かけてひとつの仕事、使命を果たした春海。

この時代だからこそなんでしょうが、長いスパンで仕事ができるのはうらやましくもあり。

自分の能力と興味関心と、時代の必要が一致し、そしていろんな人々とのつながりのなかで、天才が生まれ、大事業がなされるのですね!

 闇の中で春海はつぶやいた。建部と伊藤に誉めて欲しかった。酒井に天に触れたと告げたかった。死と争いの戦国を排し、武家の手で文化を作りたいと願った保科正之の期待に応えたかった。闇斎の、島田の、安藤の、改暦事業を立ち上げた仲間たちの悲願を叶えたかったし、亡き妻に胸を張って報告したかった。村瀬に喜んで欲しかったし、えんと我が子に、自分の存在を誇ってもらいたかった。関孝和という男が託してくれたものを何としても成就させたかった。

 己だけの春の海辺に立ちたかった。

 それにしても、いったいいつの間に、これほどの人間が関わるようになったのだろう。どうして自分が、いつまでもその渦中にいられたのだろう。

 からん、ころん。

 そう思った途端、たまらない喜びが込み上げて来た。

「星」や「囲碁」が、メタファーにもなっていると思いました。

星座=コンステレーション=布置 の中におかれた春海。

暦改正は、自ら願ったこととも言えるし、
周りから(時代から)要請されたとも言える。

いろいろな偶然、出会いが重なって、このようなことが起こったわけです。

囲碁も最初に石を置く時には、全体はわからなくても、
だんだんと、置かれたひとつひとつの石の意味が見えてくる…

これ、絶対映画になったらいいな〜と思っていたら、やはり映画化されていました。来年秋、公開です!

うれしいっ!公式サイトはこちら→  楽しみだ〜

本もおすすめ。さわやかな涙が流せると思います! 

« 臨床心理士に子どものことを相談する! | トップページ | 持ち寄りパーティにケークサレ&キッシュ »

書籍・雑誌 」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 臨床心理士に子どものことを相談する! | トップページ | 持ち寄りパーティにケークサレ&キッシュ »

ブログランキング、応援クリックよろしくお願いします♪

無料メルマガ

無料ブログはココログ