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2013/10/09

夢を見る人と見ない人 「きことわ」

 

永遠子は夢をみる。
貴子は夢をみない。

 

芥川賞作品 「きことわ」 朝吹真理子著 を読みました。

 

4103284625 きことわ
朝吹 真理子
新潮社  2011-01-26


by G-Tools

幼い頃から、葉山の別荘で夏休みを共に過ごした 貴子(きこ)と永遠子。姉妹でも親戚でもない、幼なじみとも言いがたい。

でも、姉妹のような、親子のような、ある意味それ以上の親密さのあるふたり。

永遠子15歳、貴子8歳の夏を最後に、ある理由からふたりは離れてしまいますが、

25年たって、その別荘が取り壊されることになり、その片付けのため再会することに。。。

25年前と、現在のシーンが交錯する、夢のなかのような、美しく、懐かしいような情景。

なにか大きな事件があるわけではなく、とても静かで穏やかな物語。

しかし、底に流れているのは、貴子の母親であり、永遠子も別荘で一緒に過ごしてきた春子の死だといえます。

貴子は、自分が母親に会えないのは、母親にみられている夢の人だからではないかと思った。母親が起きている間貴子は眠り、貴子が起きている間母親は貴子の夢をみている。自分は夢にみられた人なのだから、夢をいつまでもみないのではないかと、それこそ夢のようなことを、とぎれとぎれの意識のなかで思っていた。

日本語がとても美しいです。。はじめて聞く日本語も多かった^^

ざわめきたつような、しずもるような、相矛盾する心地のまま、貴子は自分の熱であたためられ、入眠した。

母の思いでの残る別荘を片付け、処分して、貴子ははじめて夢をみることができるようになりました。

貴子は生まれてはじめて夢をみた。どうせならもっとあえかなものをみたいと思ったが、自分の都合でみられないのが夢であるかもしれなかった。

 

葉山の空気、昭和の台所の匂いを味わいたい方にも、おすすめの一冊です♪

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