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2014/02/05

奥田英朗 サウスバウンド

奥田英朗さんの「サウスバウンド」を読みました。

長編ですが、とっても面白くて一気に読めました!

小学校6年生の 上原二郎が主人公。

東京/中野の借家に暮らす
両親と、年の離れた姉と、二つ下の妹との5人家族。

第一部が東京編、第二部が西表島編という構成です。

父である一郎のキャラが立っていて、
二郎からみた一郎の物語、といってもよいと思うのですが、

あえていえば、二郎の自立の物語、とも言えると思います。

もうすぐ12歳になる二郎は、
学校で、友達とやんちゃに遊ぶ、ごく普通の少年ですが、

父や母の過去を知らない、ということに気づき、
知りたいと思うようになります。

上原家は親戚付き合いが全くなく、
祖父母は「死んだ」とのみ聞かされていたのですが、

ひょんなことから、第三者から、母の過去や母の実家について
聞いてしまい、母の実家に出かけていき。。。。

父と母の過去を少しずつ知っていくのです。

喫茶店を営む母と、家に居てなにもしていないようにみえる父
(昔、学生運動をしていて元過激派、今はアナーキスト?自称作家?)。

父はある意味トラブルメーカーであり、
二郎の好きな学校の先生に、
噛み付いたりする。。。

二郎は、父を迷惑だと思ったり、理解できない、
離れたい、とまで思います。

しかし、いろいろあって、
父が「西表島に移住する」と勝手に決めたことに
ついていく決心をします。

第一部は、二郎にとって、母や姉にとっても
つらいことが
たくさんあり、
生きることのせつなさを感じるのですが、

第二部は、うってかわって、
南の島の明るさ、人々のおおらかさが
描かれて、
二郎の一家も非常に生き生きとしてきます。

二郎は、肉体労働を始めた父を尊敬するように
なり、父の主張もそれなりに理解するようになっていきます。

最初は東京に残った姉も、西表島に合流して、
家族の一体感が生まれた、と思ったときに、

なんと、父と母が、子どもたちを置いて、
去っていくのです。
(迎えにくる、とはいうのですが。。。)

12歳、まさに思春期の入り口です。

親に反発するのですが、

同時に、親を一人の人間として見始め
自分とは別の人間として
過去を持った人間として
とらえるようになるのだと思います。

そして、等身大の親を
理解し、認め、感謝することができて
初めて、真の「自立」ができる
文字通り離れていける。。。

そんなメッセージを感じました。

親を理解し、尊敬できたとき、
そのときに、親はいてもいなくてもいいのです。

心の中に、親がしっかりといる訳なので。。。。

理屈っぽくなってしまいましたが(汗)

理屈抜きに、楽しめる小説です〜

沖縄と八重山列島(やいま)の文化の違いとか、
知らなかったです!

南の島のワイルドなスローライフを
ちょっと垣間見て、
夢に浸れるかもしれません♪

 

4048736116 サウス・バウンド
奥田 英朗
角川書店  2005-06-30

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