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2014/04/03

人が永遠に生きられるとどうなるか? 山田宗樹 「百年法」

「嫌われ松子の一生」の作者 山田宗樹氏の小説「百年法」。

SF長編で、近未来の日本が舞台。

こういうジャンルを読むことはあまりなかったのですが、

舞台設定がおもしろそうなので、読んでみることに。

上下巻で分厚いですが、読み始めると止まらない!

戦後、HAVIというアメリカ発の不老不死技術が導入された日本。

誰でも永遠の若さを手に入れられる社会になったわけですが、

そこで、「百年法」=生存制限法が制定されます。

「不老化処置を受けた国民は
処置後百年を以て生存権をはじめとする基本的人権は
これを全て放棄しなければならない」

つまりHAVIを受けてから100年経つと、

国家の手で死においやられるということです。

この法律をめぐって、政治家も、官僚も、警察も、市民も

葛藤といろんな意味での戦いを強いられる。。。というようなストーリー。

不老の身体を手に入れた代償に、
自分の死ぬ日が他人(国家)によって決められてしまう。

その時、人間は何を考え、どう行動するのか。

何が国の存続、子孫にとって、大事なのか。。。

国のリーダー、組織のリーダーはどうあるべきか。。。

などなど、

重く難しいテーマが、テンポよく展開されていきます。

小説上の日本社会は、

いますでに日本にあるような問題が、増幅しているようにも思えます。

HAVIウィルスを手に入れたがゆえに、自然に老いることができないために、

家族というものが実質解体し、社会にランク(階層)ができて、上下の行き来がほぼできない。

身体は老化しなくても、気力、やる気の上で、心の老化が生じるけれど、

それを認めることができないという問題。

食料問題やエネルギー問題、労働問題。。。

様々な問題が噴出して、政治的に強いリーダーが必要となる。。。

小説で描かれるHAVIを手に入れた日本人、

それって日本にとっての原発と似ているかも〜って思いました。

これで問題は解決!幸せな未来が待っていると思ったら、

大間違い。手に負えない問題を持つものを導入してしまった。。。

それをひっくり返すことは相当難しい。。。

でもね、小説では、すごいことが起こるんですね〜!

うん、とっても面白かったし、最後は希望が持てる終わり方で

ホッとします。

堅いタイトルだけど、中味はスリリングでおもしろいですよ!!

百年法 上 百年法 上
山田 宗樹

百年法 下 黒い春 (幻冬舎文庫) 晴天の迷いクジラ 64(ロクヨン) 屍者の帝国

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