怒りのダンス 人間関係のパターンを変えるには
とっても良い本に出会いました♪
「怒りのダンスー人間関係のパターンを変えるには」
この本の訳者、園田雅代先生(臨床心理士で大学教授)には
大学時代、授業を受けたことがあります!
テーマは「アサーション」でした。とても分かりやすくて、楽しい授業だったのを覚えてますよ〜
そんなこともあって、この本があることは、ずいぶんから知っていたのですが、
読もうとは思わず。。。
ここへきて、「怒りの専門家」になったことから(笑)
これも読んでおかねば、と、手に取った次第ですが、
読んでよかった!もっと早く読めばよかった!と思った本です。
冒頭を少し引用しますね。
怒りとは、ひとつのシグナルであり、耳を傾ける価値のあるものです。
私たちの怒りは、自分が傷つけられていること、自分の権利が侵されていること、自分の欲求や望みが適切にはみたされていないこと、あるいは単純に何かが間違っていることなどを伝えているメッセージなのかもしれません。
(中略)
けれども、女性たちは長い間、自分の怒りに気づいたり怒りを率直に表したりすることを阻止されてきました。…
このように、本書は、女性と怒りを扱ってます。
著者は、心理カウンセラーであり、家族療法が専門なので、
女性が怒りに気づき、それを、身近な人間関係を変えるための
ツール(ガイド)として、活用する、ということを、いろんな事例を通して
伝えてくれています。
家族療法の専門家ですので、
怒りの抑え方というより、
二者関係での悪循環や(いつも同じパターン)
三者関係のこじれをどう解決するか、
そういった、コミュニケーションの仕方が
詳しく書かれていてとても参考になると思います!
コミュニケーションの前に、
何が問題となっているのかを観察することが大事、
ということも繰り返し出てきます。
ほんとにそうですね。。。。
そこに何が起きているのか、
自分のこととなると、なかなか客観的にみるのが難しい。。。。
そんなこんなで、とても実践的で、有用な本だと思いますよ!
ところで、女性が怒ると、ネガティブにとられがちですよね。
「ヒステリー」だとか、「感情的」だとか言われて。。。
男性が怒っても「怖い」ぐらいしか言われなかったり
怖い方が「できる男」とみられる場合もあったりして。。。
ワタシはそういうのはおかしいな〜と前から思ってました。
だから女性は、当然の怒りを抑圧して、怒っていることにさえ
気づかなくなってしまう人もいれば、
それこそ、怒りを爆発させてしまって、混乱してしまうとか、
うまく「怒りとつき合う」ことがむずかしかったのかな〜と。。。
そういう意味では
「怒りを人生のガイドとして活用する」ためのガイドブック。
人間関係で怒ることが多い人、身近な人とぶつかってしまうことが多い人には
ぜひお薦めしたいです〜♪
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怒りのダンス―人間関係のパターンを変えるには (わたしらしさの発見) ハリエット・ゴールダー レーナー Harriet Goldhor Lerner 誠信書房 1993-06 by G-Tools |
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