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2014/06/23

吉田修一 「怒り」 一気に読めた、けど、どうなんだろ?

映画にもなった「悪人」の作者 吉田修一の小説 「怒り」上下巻を読みました!

(怒りの感情の専門家としては、読まない訳にはいかない。。。(笑)

八王子郊外の住宅で起こった殺人事件から話は始まります。

夫婦を惨殺した現場には、血で書いた「怒り」という文字が残されていた。。。

それから1年、犯人のめどは全くたたず、

舞台は、房総の漁村、沖縄の島、そして東京の、3つのストーリーが展開して行きます。

そこにひっそりと暮らす訳ありの人々(家族)、

その場所に、それぞれ同時期に、突然現れた男性3人。

この3人のなかに、八王子殺人事件の犯人はいるのか!?

という、ミステリー仕立ての物語で、一気に読ませるところはさすが吉田修一。

文章は読みやすいし、構成もそれほど入り組んでいないので、
一気に読めてしまいます。

結末は、え、あ、そうなの!? という具合で、

犯人が意味深な「怒り」という文字を残しているにもかかわらず
その周辺は、何も明かされずじまいです。

物足りないなと思うか、想像を巡らせることで良しとするか。。。

評価は分かれるでしょうね。

ストーリーからは、

「怒り」〜強い攻撃性に満ちた人々というより、

諦めだったり、悲しみだったり、迷いや不安といった
怒りの背後にあるといわれる「一次感情」のほうが優勢で、

それが、犯人の強い怒りとは対照的なのかな?

犯人は全く一人で行動していて
そういう意味で孤独だったことがうかがえるのですが、

房総、沖縄、東京都心に住む、3人(家族)は、
孤独感や悩みを抱えつつも、
つながっている人たちがいる、
家族や友人、恋人がいるというところが
その怒りを和らげているのかなあと思ったり。。。。

あまり、「怒り」というタイトルに惑わされずに(笑)
気楽に読むのがいい本かもしれません!

 

 

4120045862 怒り(上)
吉田 修一
中央公論新社  2014-01-24

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