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2014/07/22

冥土めぐり

第147回 芥川賞受賞作品 「冥土めぐり」を読みました。

「裕福だった過去に執着し、借金を重ねる母と弟。
家族から逃れたはずの奈津子だが、突然、夫が不治の病にかかる。
だがそれは、奇跡のような幸運だったーーー」 (帯より)

美しい日本語とシンプルなストーリー。

短編なのですぐに読めます。

予想より、重たい話、でもなかったし。。。読後感も良いです!

贅沢に慣れてしまった主人公の母は、

水村美苗の「新聞小説」 の母にも似ている気がしました。。。。

(元お金持ちのお嬢さんがそのまんま年を取るとこんな感じ!?)

主人公奈津子の母や弟が 過去に固執して

いまある自分、状況を受け入れられず、批判したり

被害者意識の塊となり、

「いまここではないどこか」

「いまのありのままの自分ではない、どこかにあるべき理想の自分」を

求めて生きているのとは対照的に、

脳に病気を持ち、障碍者となった夫 太一は、

「ありのままの自分」を受け入れ

「運命」を受け入れ

「いまここ」に生きている感じがすごくしました。

それは、能天気で何も考えていないように見えるくらい

肩の力が抜けていて、気楽なように見えます。

書いてはいないけれど、太一は深い葛藤を経て

こういう境地に達したのかもしれないし。。。

そういう太一のあり方が

母や弟に振り回され、人生をあきらめかけている

奈津子を癒していく。。。。

淡々としていますが、そういうことなのかなと思いました。

太一とふたりで、「母の思い出のホテル」に泊まるという旅にでかけ

そこで、いろいろな思いがふっきれた奈津子。

この旅が奈津子の「母とさよならするためのイニシエーション」

となったようにも思います。

 

が、もうひとつ収録されていた「99の接吻」という短編は

けっこうアクが強い感じです。好き嫌いが分かれるかも!?

女4姉妹の不思議な(?)物語。

姉妹のあいだに流れるねっとりとした情を描いていて

 

もしかしてこの作家の真骨頂!?と思わせるような作品でした。。。

4309021220 冥土めぐり
鹿島田 真希
河出書房新社  2012-07-07

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