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2014/07/25

ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅

図書館で見つけた本、

「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」を読みました。

イギリスの女流作家 レイチェル・ジョイス著で
ナショナル・ブック・アワード新人賞受賞作だそうです。

表紙の絵が楽しげだったので、手に取りましたが。。。。

あんがい重たかった〜! でも素晴らしい内容だと思います!

「定年退職した65歳の男が、
20年前に同僚だった女性のお見舞いをしたくて
ただただありがとうを伝えたくて
1000キロの道を歩き始める。
去来する人生の苦い記憶と”秘密”を踏み越えながら。
そして巡礼最後に訪れる、深く静かな感動の救済ーー」
(帯より)

4062184001 ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅
レイチェル・ジョイス 亀井 よし子
講談社  2013-08-27

by G-Tools

ハロルドは、ビール工場を定年まで勤め上げ、
孤独で、寡黙、想いを内に秘めてしまうような男性。
妻との仲は冷えきっています。

ある日、20年前に職場を去った女性クイーニーから、突然手紙が届き、

彼女がガンでホスピスに入っていることがわかります。

驚いたハロルドは、彼女に手紙を書き、ポストに投函しにいくのですが、
「投函するだけでいいのか?」という葛藤が生じます。

ホスピスに電話をしたり、ガソリンスタンドで若い娘と会話をかわすうちに、

「クイーニーのいるホスピスまで歩いていけば、
彼女は救われる」との思いが芽生え、
彼はそのまま、北へ、1000キロの旅に歩いて出ることにしたのでした。。。。

彼の87日間の旅が、淡々と綴られていて、ロードムービーのよう。

彼が出会うさまざまな境遇にある人々、
イギリスの田園風景が綴られ
それだけでもおもしろいのですが、

なにより、旅を続ける彼の心に
過去の苦しかったできごとが、次々によみがえり、
「自分の物語」をたどっていくところが圧巻。

途中で、ハロルドのことがテレビに取り上げられ、
「巡礼者」として礼賛されて、
同行者が増えてたいへんなことになってしまったり、
(フォレストガンプみたい!)

妻のモーリーンが車で来たりするのですが、

彼は、最後まで歩いて、目的地にたどり着くのでした。。。。

クイーニーとの再会はいかに。。。。

あとは読んでのお楽しみですが、

リアリティがあって、余韻の残る物語でした。

ハロルドの地味で控えめで、人間関係が不器用というキャラクターが
かえって、彼を応援したくなります。

じっさいに「歩くこと」って
考え、想いを巡らせたり整理するのに、
適したものなのかもしれないと思いましたし、

人生、晩年になっても、気づいたりやり直したりできる、

ぜったいに無理だと思うようなわだかまりも、
溶けるときがくるのかもしれないと思いました。

それには、千キロを一人で歩き通すという
肉体的にも精神的にも過酷な旅が待っているのですが。。。。

ハロルドはとくに宗教、信仰を持っているわけではないのですが、
死にゆく友人を見舞って歩き続けるというのは、
まさに現代人の「巡礼」としてふさわしいものかもしれません。

ハロルドは、巡礼の過程でも、
深い体験ができましたし、
その目的地においても
深い「いやし」を体験したのですから。。。

400ページ近いぶあつい本ですが、
読んだかいがあったな〜と思いました♪



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