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2014/09/17

辻村深月 凍りのくじら

辻村深月の「凍りのくじら」を読みました。

ワタシにとっての辻村作品は、

「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」

「ツナグ」

「鍵のない夢をみる」

「光待つ場所へ」

「水底フェスタ」

に続いて、6作目。

これは、力のこもった長編で、とてもよかったです!

雰囲気としては、「水底フェスタ」に似ていて、

主人公が、すっごく乾いて、冷めている、女子高校生 理帆子。

もっとも、高校生とは言いがたいほど、大人っぽい考えの持ち主ですが。

失踪した父、余命宣告を受けている母。

それぞれに届かない想いを、

突然現れた、高校の先輩、別所に語る理帆子。

しかも、幼い頃から父と一緒に親しんできた

大好きなドラえもんを通して、人生を、生き方を語るのです。

このアイディアがなんともおもしろいでしょ!?

あんなに楽しくほんわかしたドラえもんの物語を、

このようにシリアスに、真面目に取り上げることができるとは驚き。

CGドラえもん映画(スタンドバイミー ドラえもん)を観てきたばかりなので、

タイムリーな感じです!(この小説の単行本は10年近く前の出版です)

あらためて、ドラえもんを読んで(観て)みたくなりました〜!

親に言いたいことが言えなくて、

表面的には誰とでも仲良くできて、

でも、深くつき合える人はほとんどいない。

そういう心理を、とても丁寧に描き出しているし、

理帆子の元彼である若尾の

自己愛的な姿が非常にリアルに感じました。

若尾をバカにしながら、完全に離れられない理帆子。

どこにも居場所を見つけられず、刹那的になり、

自分の存在の意味を感じられない理帆子を救ったのは、

別所と、これまた居場所のない、口の聴けない少年だった。。。

少年と別所と、理帆子の関係は?

別所とは誰なのか?

ミステリーチックで、最後までぐいぐい読ませる展開。

以下、ネタバレですが、

最終的に、理帆子は、父と母の愛情を確信することができて

父の後を継ぎ、写真家として独り立ちしていきます。

いなくなった人たちは、いろいろな形で、生きていく人たちに

語りかけてい。

言い換えると、私たちはその語りかけを様々な形でーー

マンガや映画や、写真や文章で、あるいは

もっと思いがけない形でーー受け取ることができる、

そんなメッセージを感じて、胸が熱くなりました〜♪

4062762005 凍りのくじら (講談社文庫)
辻村 深月
講談社  2008-11-14


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