« 娘の誕生日に最強のアイスケーキ! | トップページ | 前期の通信簿♪ »

2014/10/08

東野圭吾 手紙

単行本は10年以上前に出ているのですね。

いまさらですが、東野圭吾の「手紙」を読みました。

映画化されましたが、そちらはみていません。

図書館司書さんが「映画より、原作がよかったです」とおっしゃっていたので、借りる事に。

東野圭吾らしく、社会の底辺に近い所で生きる兄弟の物語。

【以下ネタバレ】

母を失い、二人で暮らす兄弟。兄は、弟を大学に行かせたいとの一心から、裕福な家に強盗に入り、気が緩んだところを家主に見つかり。。。パニックになって、刺してしまったという。。。

物語はそこからスタート。

強盗殺人犯の兄を持つ弟が、どのように人生を歩んでいくのか。

能力があり性格が良い弟も、兄が刑務所、ということで、

仕事、恋人、夢、をことごとく、奪われてしまいます。。

とても切ないですが、兄は、そんなことも知らず、刑務所から必死に、弟に手紙を書きます。稚拙な、でも、心のこもった手紙なのですが、弟の心を傷つけてしまう。

弟はついにある決意をします。。。

とてもおもしろく、ぐいぐい読める小説でした。

人は、追いつめられるとどうなるか。

視野が狭くなり、「これしかない」と思い込み、

強行突破してしまう。。。

兄の犯罪は、もちろんのこと、

弟の生き方も、次第に「強行突破」型になってしまうことがよく描かれていると思いました。

でもそれでは、うまくいかない。

強行突破したり、逃げたりせず、

きちんと向き合うことで、道が開けてくる。。。

出会いが開かれ、そこで、自分の生き方も問われていく。

不器用だけど、弟を思う気持ちだけは一流の、兄の手紙が秀逸です。

4167110113 手紙 (文春文庫)
東野 圭吾
文藝春秋  2006-10

by G-Tools

もうひとつ、これも図書館司書さんのお薦めで借りました。

岩城けい 「さようなら、オレンジ」

登場人物の詳しい背景は書いていないのですが、

おそらく、内戦の続くアフリカから、息子二人と、オーストラリアに移住してきた女性。

彼女が、言葉も文化もまったく異なるオーストラリアで、居場所をみつけ、自尊心を取り戻して行く物語。

同時に、日本から夫の研究のためオーストラリアに来ている日本人の妻の物語が、並行して語られています。

どちらも、英語が母国語でなく、ひとりは全くのゼロから、一人はかなり英語に秀でた女性なのですが、

語学学校での仲間となり、少なからず影響を与え合う。

ストーリーも良いのですが、「言葉」自体がモチーフとなっている小説かなと思いました。

日本人妻の書く手紙の日本語(原文は英語なのでしょう)の美しさ。

アフリカ人の主人公の使う英語(日本語に訳されていますが)のつたなさ。

けれども、彼女の母国についてのプレゼンは、聴衆の心を深く打つのでした。

そんなに分厚くなく、読みやすい小説。

よかったです♪

448080448X さようなら、オレンジ (単行本)
岩城けい
筑摩書房  2013-08-30

by G-Tools

 

ポチッとおしていただけると喜びます♪

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

にほんブログ村 子育てブログ ワーキングマザー育児へ

 

« 娘の誕生日に最強のアイスケーキ! | トップページ | 前期の通信簿♪ »

書籍・雑誌 」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 娘の誕生日に最強のアイスケーキ! | トップページ | 前期の通信簿♪ »

ブログランキング、応援クリックよろしくお願いします♪

無料メルマガ

無料ブログはココログ