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2015年2月

2015/02/26

自分に自信を取り戻す3つの質問☆

柊りおんさんの著書

「感情美人」になれる7つの扉 欲しい未来が手に入る怒りのコントロール術

読み終わりました! 

4334978118 「感情美人」になれる7つの扉 欲しい未来が手に入る怒りのコントロール術 (美人時間シリーズ)
柊 りおん
光文社  2015-02-18


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いや~ なんだか感動

著者のあふれる思いが響いてきて、胸がいっぱいになりました。

「怒りのコントロール術」について、論理的に納得できるようなエビデンス(研究結果)をふまえて、「怒り」やほかの感情/心理が起こるしくみをわかりやすく解説、かつ、引き込まれるようなリアルな事例をたくさん入れて書いてくださってます。

読みやすいので、すーっと頭と心に入るのですが、 実はすっごく大事で難しいこと(実行するのが)がたっくさん書いてあるので、 手元において繰り返し読むことをおすすめします。

夫・彼、子ども、友人知人、仕事関係、など、「対象別対処策」の ていねいな具体的なアドバイスもあり、 精神論(マインドの部分)と実際的内容がバランスがとれているな~と思いました。

それよりなにより、たんに「怒りのコントロール術の本」とするのはもったいない! 女性の生き方ーー自分らしく幸せをつかむための指南本だと思いました!

女性にとって「感情」がいかに大きなパートをしめることか。

女性は「人間関係」に重きを置く生き物ですから(それがなぜなのかも書いてあります)、家庭や職場の人間関係はもちろんのこと、人生の決断、セルフイメージ、孤独や嫉妬の問題。。。そうしたもろもろの点において「感情」が大きな位置をしめます。

ですから、感情、とくにネガティブな感情といかにうまくつき合うか、てなずけるか、が女性の人生の成功を左右するといっても過言ではない、とこの本を読んで、改めて思いました。

怒りっぽいという悩みを持つ方だけでなく、 被害者意識、孤独感、迷い、自分に自信がない、自分を好きでない、仕事が楽しくない、なんとなく不満。。。というすべての女性に読んで欲しい。

あの人にも、あの人にも読んでほしいな~と強く思いました。

ワタシにとっては、「嫌われるぐらいで、ちょうどいい」「うまくいかない自分も愛する」などの言葉、事例が身にしみました。

7つの扉、とあるように、7章からなっているのですが、その扉についている古今東西の名言がまた素敵

書き出すととまらないのですが(笑)

さいごに、第6の扉から、「自分に自信を取り戻す3つの質問」をご紹介しましょう。

1.あなたが今までに成し遂げたことはなんですか?

2.あなたは今までにどんな困難を乗り越えてきましたか?

3.あなたが言われて一番うれしかったことは何ですか?

このワーク、私もやってみました。

2と3を書いていたら、喜びというか自信というか感謝というのか、温かいエネルギーのようなものが、ふつふつと湧いてくるのを感じました。。。

ちなみに2は、流産のあと、待望の二人目を授かり、無事出産、これから、二人の育児と仕事で、最高に幸せな日々が始まる!と思ったら、夫が倒れて入院。その後、「うつ」になり、笑顔が消えて、2年間の医者通い。私も回転性めまいが始まり、赤ちゃんもアトピーと喘息で。。。と、非常に厳しかったときのことを思い出しました。

どうやって乗り切ったのか、あまり覚えてないけれど、そのとき、自己憐憫に陥ることなく(泣いたり悲しんだりはしたけれど)「自分はこの状況を耐えられる。自分に責任がかかってくることが好きなんだ」と思ったことは覚えています。。。

というふうに(笑)、自分のストーリーをポジティブに思い起こして、元気が出てきたのでした!

それは、著者が、ご自身の貴重なストーリーを惜しげも無く提供してくださり、読む人に勇気を与えてくれているからだと思います。

柊さん、この本を出してくださってありがとうございます!  と言いたくなる本です。

怒りのコントロール術☆

アンガーマネジメントのセミナーを3月に開きます!

3月20日はこちら☆

3月28日はこちら☆

 

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2015/02/25

学童の懇談会☆

K0120080_3

(↑バレンタインデーに生徒からもらったチョコ!)

2月は逃げるといいますが、ほんと、あっというまに、月末になってしまい、怖い位です。!!(゚ロ゚屮)屮

勤め先の中学や高校は、2月中に行事やテストが全部おわって(入試も!)、3月は卒業式を待つばかり、という感じ。

わが家の高1の娘の学校は、3月に入ってから(卒業式がおわってから)期末テストなので、まだ「終わり」という感じがしていませんが、

小5の息子のほうは、ワタシがかかわっている、学童、サッカー、子供会、すべて今年度のまとめに入っています。

まず、学童。

先週、年1回の学年懇談会がありました。

大きい声じゃいえませんが、学校の懇談会はあまりいかないのですが(仕事の兼ね合いで)、学童の懇談会は、夜にやることもあって、必ず参加しています。

学童の懇談会は、親と指導員が集って、個人面談を公開でする、みたいなものです。

ひとりひとりについて、指導員から学童での様子を教えてもらい、親から家庭や学校の様子、気になることや今後にむけて、など話す。それを学年の他のメンバー(親)も聞いているのですが、「うちの子はこういってるよ」とか「知らなかったー」など、サポートというか、ツッコミをいれて、とても楽しい会なのです。

今年も、5年生7人のほぼ全員の親が集いました。

我が子については、、そうですねー、「ああ、やっぱり」というか、

「学童では盛り上げ役です」とのことで、おちゃらけている様子。

うちでも、変な替え歌ばっかり唱ってる陽気な子なので。。。

上の学年とも下の学年とも、女の子とも、仲良くできているようです。

でも来年は、6年生男子として、キャンプやドッジボール大会など行事でリーダーシップをとらなくてはならいから、本人もプレッシャーあると思います、と指導員はいうのですが、そういうことは家では全く感じさせない息子なのでした。

学校ではおとなしいほうなので、学童で、リーダーとなって動く機会があることは、親としてもありがたいです!

他のメンバーの話もおもしろかった〜。とくに女子などは、「うちの娘もそうだったなー」と思い返しました。5年生女子って、難しい年頃に入ってくるころですもんね。。。。

さて、ワタシにとっても、あと1年の学童ライフ!

ああ、キャンプもあと1回なのか〜、来年の今頃は、卒所に向けて、カウントダウンなんだ〜と、もう、ウルウルきそうになりました。(早すぎ!)

そして、サッカーも、1年間の公式戦が終わり、新年度の役員決めが終わりました。

ここの5年の母たちも良いメンバー。母も子もみんな優しいので、忙しくて参加できなかったり、ぼーっとして抜けているワタシと息子は助かっています。

6年生として、いろんな試合にメインで参加できる年。

中学になったら、もしサッカー部に入るとしても、1年生では試合に出る機会は少ないだろうから、来年は思う存分、サッカーの試合をがんばってほしいものです。

負けてもいいのですが、ぜひ「良い試合」をたくさん見せて欲しいなあ!

最後にもうひとつ、子供会の役員も、最後の行事が終わり、来年度の役員さんも無事に決まり、引き継ぎを待つばかりになりました!

(ワタシは会計なので、やることが最後までまだあるんですが。。。)

ここもメンバーに恵まれ、和気あいあいと助け合ってやってこれたこと、感謝しています〜

これで、来年のPTA役員は免れるし、引き受けてよかったです♪

3月は、新年度に向けての心の準備をするときになったらいいな〜♪

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2015/02/23

上橋菜穂子 鹿の王(上)ー生き残った者ー

「精霊の守人」や「獣の奏者」の著者で、国際アンデルセン賞受賞作家、上橋菜穂子さんの最新作、「鹿の王(上)生き残った者」を読みました。

うーん!!これはすごい!おもしろい!

すごくハマりました。。。

いま下巻に突入しましたが、読み進めるのがもったいないぐらいです^^

舞台は、古代〜中世の社会。

ある王国が巨大な帝国に征服され、土地の支配、多様な氏族の支配をめぐっての政略、なんとか生き延びよう、あるいは復讐しようとするちいさな氏族、飼育する動物や作物をめぐっての争い、そして伝染する恐ろしい病。。。

被支配者である民の戦士ヴァンと、王に使えるエリート医術師のホッサルのふたりが主人公。

この二人のストーリーが交互に進んでいきます。

印象に残ったのは、「病気」とその「癒し」をめぐる、いろいろな考え方と立場。

病とは、身体とは、いのちとは、神とは。。。現代にも通じる問題であり、深く考えさせられる物語になっていると思います。

上巻では、登場人物の謎が半分明かされ、下巻に大きな展開が起こりそうな予感。

ヴァンは、病で妻と息子を失い、自身も奴隷として捉えられたところを脱走することができ、その過程で、赤ん坊と出会い、ユナと名付けます。

ユナとヴァンは、同じ不思議な力を持っているのか。

ホッサルは、帝国に忍び寄る恐ろしい病の正体をつきとめ、治療することができるのか。

下巻が楽しみです!!

4041018889 鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐
上橋 菜穂子
KADOKAWA/角川書店  2014-09-24

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2015/02/22

なぜ人は物語に感動するのか? 「神話の法則」

ボグラー著 神話の法則 夢を語る技術 を読みました。

この本は、神話学者のジョセフ・キャンベルの「神話の力」や「千の顔を持つ英雄」に書かれている思想をベースとして、

脚本家である著者が、シナリオライターのために書き上げたもののようです。

「ストーリー」に興味がある人、

「ストーリーテリング」を学びたい人には、必修の本であるかも!?

「神話の法則」というタイトルなのですが、

中味は、神話の話も出てきますが、

神話/昔話のストーリーの研究結果を、

現代のさまざまな映画にあてはめて紹介しています。

映画好きの方なら、よーくわかるのではないかしら?

(ワタシにとっては、知らない映画も多かった。。)

実際、スターウオーズなどは、

ルーカスが、ジョセフキャンベルから学んで作ったと言われていますし、

この本の著者もかかわっているそうです。

ジョセフ・キャンベルはユングからも学んでいるので、

ユング心理学でおなじみの「元型」(アーキタイプ)の話がでてきたり、

英雄の通る旅路についての話も、ユング心理学に近いな〜と思って、

納得ができるものでした。

まあ、ユング心理学者の河合隼雄先生にいわせたら、

西洋における英雄の物語=西洋の「自我」の物語であって、

東洋や日本人の物語とは違う面があるのかもしれませんが、

でも、日本人でも、英雄物語(ハリウッド映画など)には共感、共鳴、感動できるものもありますから、いいのではないでしょうか。。。

はい、それはさておき、

物語にはどういう要素(登場人物/ストーリー)が必要か、

それは何を意味しているか、が、詳細に書かれていて、

「作り手」の側から物語をみる、という視点が与えられます。

読み手にとっても、「この展開は、こういう意味があるのか…」など、

ストーリーを2倍、10倍、楽しめるようになるかも!?

個人的にとくによかったところは、

「オズの魔法使い」と「タイタニック」(ジェームズキャメロン監督)を解説したもの。

こんなに深い意味があったんだな〜と、両方とも、もう一度映画を見たくなりました!

そして、「オズの魔法使い」からは、

これはまさに心理療法(セラピー)と同じだな〜と感動しました。

日常から別の世界(非日常)に行って、

いろいろなメタファーを生きることで、

自分にとって大切な経験をして、世界観が変わり、

日常へと還ってくる。

それは、夢だったのか?と思うような経験なのですが、

確実に自分に変化が生じている。。。

これは、理想の心理療法みたいですな!と思いました

それを、心理療法でなく、

映画や物語を読むことによって、疑似体験できるのも素晴らしい!

だから、物語を読む(映画をみる)ことで、人は癒される。

だから、人は物語に感動するんだ!

。。。って一人で感動してしまいました^^

4990487508 神話の法則 夢を語る技術
クリストファー・ボグラー
ストーリーアーツ&サイエンス研究所  2010-02-02

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2015/02/18

ビブリア古書堂の事件手帖6 栞子さんと巡るさだめ

ビブリア古書堂の事件手帖 6巻 を読みました。

鎌倉の古本屋を営む若い女性、栞子さんと店員の五浦(語り手)が、古本をめぐって起こる事件を解決していきます。

今回は、太宰治の初版本を巡る事件。

「走れメロス」「駆込み訴え」「晩年」の3作品が取り上げられています。

ビブリア…のおもしろさは、ビブリア古書堂の扱う古書(小説)のストーリーと、登場人物のストーリーがシンクロするところ。

今回も、部分的にですが、セリフだったり、ストーリーだったりがシンクロして。。。栞子さんが謎を解いていくわけです。

客観的に謎をとくだけでなく、栞子さんも、五浦氏も、危険に巻き込まれ、危ないめにあってしまいます。

古本取引って、のんびりした世界かと思いきや、貴重な古書をめぐってはけっこうハードな駆け引きや秘密がかくされているのですね(高価だったりしますしね)

私は個人的には、太宰は、夢中で読んだことはないのですが、

たまたま、去年、太宰の生涯についてのレポートを読んだことがあり、それはおもしろかったです。

そういう背景を少ししっておくか、太宰の作品を読んでから、ビブリアを読むと、よりいっそう楽しめるかと思います!

ビブリアシリーズも、あと1、2巻で終わり、と作者があとがきに書いていました。さびしー。

栞子さんととうとう付き合い始めた五浦、そして、栞子さんのクールでミステリアスな母親との関係はどうなる?

シリーズさいごまで、目が離せない気がしますー

4048691899 ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
三上 延
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス  2014-12-25

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2015/02/16

湊かなえ 望郷

湊かなえ著 望郷 を読みました。

瀬戸内海のある島を舞台にした短編6品。

その島から出て行った人々が大人(中年)になり、

さまざまな理由で島に戻ってくる。

そこで、過去と向き合う。。。といったようなストーリーです。

作者自身が、島の出身だと聞いた事があります。

「Nのために」も、主人公は島の出身。

ドラマでは、美しい島でしたが、

人間関係が窮屈そうで、そこから出たい、という若者の気持ちが

よく伝わってきました。

湊かなえらしく、

えぐみは効いています(笑)

人の死ーー殺人や事故死が、かかわっていて、ゾッとさせられたり。

島という、非常に閉塞感の強い場所から、

解放されたいという強い想いがあるにもかかわらず、

何年たっても、故郷である島にしばられていて、

結局自由にはなれない、という話でしょうか。。。

物理的に離れても、心の自由が実現されていなければ

そのままかもなのかもしれないですね。。。

最後の話だけは、

著者にしてはめずらしく(!)

希望に満ちた終わり方でした。

そういう意味では読後感はさわやか。

4163819002 望郷
湊 かなえ
文藝春秋  2013-01

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2015/02/14

フォンダンショコラに挑戦☆2015バレンタイン

今日は、バレンタインデーですね☆

土曜日だから、お菓子の会社は、義理チョコがいつもより売れなくて大打撃、だとか。。。

実際どうなんでしょうね!?

女の子は、何曜日であろうと、友チョコ作りに精を出してる子が多いみたいですよね。

うちの女子高校生も、部活、クラスメイト、塾の友達用、と

たくさん作ってましたよー

ワタシは、家族4人のために(もちろん自分もふくめ!)

フォンダンショコラに初挑戦!

娘にだいぶ手伝ってもらいましたー

なんたって、わが家のショコラティエですから(笑)

チョコを湯煎で溶かすのは、慣れたものです!

クックパッドをみて作ったのですが、

基本、すべて混ぜて、

ココット型に入れて、焼き上げる。

意外と簡単なんですねえ!

気を遣ったのは、

中味が固まらないように温度調節すること!

案の定、4つのココット型のうち、

奥に置いた二つは、中味が固まってしまいました〜

が、手前の二つは、とろ〜りとろける形となりました!!

 

ココット型から、お皿に取り出したもの↓

 

Dsc00754

アツアツをいただくのも、いいですね〜

 

焼き上がり直後はこんな感じです↓

Dsc00752

ココット型も熱いので、ここから取り出すとき気をつけないとなりません!
 
 
 
このレシピの材料を倍にして、4つのココット(ルクルーゼ)ができました。
 
クックパッドさん、ありがとう〜
 

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2015/02/13

池井戸潤 鉄の骨

ちょっとブログ更新の間があいてしまいました。

これからすこし、ブックレビューが続くかもしれません。

まず、近況はというと、1月の大風邪以来、体調はとても良いです♪

朝のウオーキングや、スタジオでのヨガ、エアロビクスなど週末は行ってますし、週末は、息子のサッカー公式戦が目白押し。(今週末も。寒そー)

仕事のほうも、まあまあ順調? 個々にはいろいろあるけど。。。すごーく困ったことになってるわけでもないし、

来年度も、今年と同じ所に月ー金で通う事になりそうです。

週末の不定期セミナーや個人カウンセリングもぼちぼちやっていきます。

カウンセリング用の新しいお部屋(隠れ家的一軒家の雰囲気のあるお部屋です☆)

も借りられることになりました

さてさて、本題です。

直木賞作家 池井戸潤の 鉄の骨 を読みました。

表紙とタイトルから分かるように

大手、中堅ゼネコンの談合をめぐるお話です。

ゼネコン若手社員の平太は、現場一筋、現場が大好きなのですが、

なぜか、本社の業務課=談合課に異動となります。

脱談合を唱いながら、調整(談合)に関わらざるを得ない

平太と同僚、上司たち。。。

上司につれられて、競馬に行った平太は、

不思議な男性、三島に出会うのですが。。。

この三島は、ゼネコンの顧問であり、

調整のキーパーソンであり。。。

三島という人物が魅力的で、老賢者という雰囲気。

ものすごい大物、権威者なのに、

平太と気さくにつきあってくれる人。

平太にとっては、メンターともいえる部分もあり、

建設業界や仕事、人生について、教えてくれる人。

悪者でも善人でもなく、両面持ち合わせた人のように思えます。

そして、

平太のプライベート、銀行に勤める恋人 萌との

気持ちのすれ違い、別れ、というようなテーマも並行して

物語は展開していきます。

萌は、平太を選ぶのか、それとも銀行のエリート社員を選ぶのか。。。

という恋愛もの的な要素もあり、楽しめます^^

談合という問題がなぜまかり通っていて、

どのようになされているのか

わりとリアルに描かれているように思いましたし、

平太という若者の成長物語としても読めます。

ヒーローが成長する(本当のヒーローになる)には、

悪条件、メンター、ライバル、恋人が必要、ってことでしょうか。

最後まで、飽きさせず、ハラハラさせられる展開はさすが!

「空飛ぶタイヤ」も、すっごくよかったですが

この作品もいいですね!

半沢直樹シリーズより、ワタシはこっちのほうがすき。。。

4062770970 鉄の骨 (講談社文庫)
池井戸 潤
講談社  2011-11-15


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2015/02/09

「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー

テレビドラマ「弱くても勝てます」の原作を読みました。

これって ノンフィクションなんですね!知らなかった〜
 
超進学校の開成高校 野球部をスポーツライターの高橋秀実氏が取材したもの。
 
いや〜想像以上におもしろかった。。。。
 
生徒や監督のナマの言葉がたくさん載っていて、思わずくすっと笑ってしまうんです。
野球に詳しくない人でも楽しめると思います
 
まず青木監督という方が素晴らしいの!
 
東大教育学部を出て、開成の先生となり、野球部監督となったのですが、
従来の(?)野球、高校野球のスタンダードみたいなものにとらわれない人。
 
というか、そういうことをやろうとしても、練習時間が極端に短い(グランド使えるのが週1回、3時間)なかでは、できない。
 
だけどそういう制約や生徒の特徴(あたまでっかち?)を生かして、「勝ち」にこだわるのです。
 
おおざっぱにいえば、練習は、守備は捨て、バッティングに集中する。
 
大量得点をねらい、「ドサクサにまぎれて勝つ」ことが作戦。
 
バントやスクイズなどはなし、サインプレイなし、
とにかく、大きくスイングして、空振りおおいによし。
(大リーグみたいな?)
 
このやり方で、平成17年夏には、東東京予選ベスト16に勝ち進んだのですから、これでいいってことですよね!?
 
また、練習とは、各人が、仮説をたて、それを検証する場だととらえ、
部員ひとりひとりが 自分に必要な練習(実験)を考える、というスタンス。
 
部員(生徒)も個性があり、
インタビューがおもしろい。
 
話がいまひとつかみ合ってなかったり、
それ、野球の話なの!?と突っ込みどころ満載。
 
青木監督は、
よく部員たちを怒鳴ったりきれたりするんですが、
論理に一貫性があるので、
生徒たちは、「もっともだ!」と思い、反論できないとか。
 
指示や命令はほとんどなくて、事実を述べるのみ、という
ほんと、叱り方のお手本のような先生だ〜と思いました。
 
また、監督の高校野球観もはっとさせられます。
 
「野球はやってもやらなくてもいいこと。はっきり言えばムダなんです」
 
「これだけ多くの人に支えられているわけですから、ただのムダじゃない。偉大なるムダなんです」
 
「とにかく今の学校教育はムダをさせないで、役に立つことだけをやらせようとする。野球も役に立つということにしたいんですね。でも、果たして何が子供たちの役に立つのか立たないのかなんて我々にもわからないじゃないですか。社会人になればムダなことなんてできません。今こそムダなことがいっぱいできる時期なんです」
 
「ムダだからこそ思い切り勝ち負けにこだわれるんです。じゃんけんと同じです」
 
ね、なんだか目からウロコじゃないですか!?
 
巻末の、桑田真澄さんの解説もよかったですよ♪
 
「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー (新潮文庫)
「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー (新潮文庫) 高橋 秀実

新潮社  2014-02-28
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2015/02/07

確定申告してきました☆

今年もやってきましたね、確定申告の季節が☆

平成26年分の申告、税務署の受付期間は、今年は2月16日からとなっていますが、還付申告(納めすぎた税金が戻ってくる人)は、それ以前でも受付ているんですよ!

ワタシは、昨日行ってきました!

とっても空いていて、5分と待たずに終わりました^^

早い時期に申告すると、還付金も早く戻ってくるので、ダブルでお得だと思います!

20年前にサラリーウーマンを辞めてから、ほぼ毎年、確定申告しています。

最初は、本をみながら、必死にやってましたが、

いまは、スイスイと(毎年だいたい同じなので)できるようになりました。

夫の分もやってあげていますし、医療控除の申告もしていますよ。ワタシが毎月眼科に行っていることもあり、家族4人だと結構な金額になりますからね。

今年は、個人事業(白色申告)の収支内訳書も作成して、出してきました。

ちょっとややこしかったですが、1年間こつこつと帳簿を付けていたので、なんとかなりました!

いまは、完全にネット上での申告ーー電子申告もできますが、

それは、登録したりお金を払ったりと手間がかかるので、

ワタシは、ネット上に金額を打ち込み、自動計算してもらい、

その上で、紙にプリントして、税務署に提出(自宅から近いので)という方法をとりました。

電卓で計算するより、正確ですし、これも使いやすいです。

そうそう、今年は、所得税に加えて、その2.1パーセントの「復興税」も納めるのですね。

復興税は、ちょっと忘れましたが、ずいぶん先まで続くと書いてありました。

ワタシが払う復興税なんて微々たるものですが、有効に使われてほしいなと思います☆

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2015/02/05

スイーツなしの一週間に挑戦!

先週1週間は、砂糖なし、というか、正確にいうと、お菓子/スイーツなしで過ごすことに挑戦してみました!

痩せたいから、というよりも、毎日、夕方お腹がすき、甘い物を食べてしまうという生活だったんで、

甘いものなしで、はたして過ごせるかどうか、試してみたい、自分がどれくらい「甘いもの依存」になっているのか確かめてみたいという気持ちでした。

とはいえ、

果物、ドライフルーツ、焼き芋はよしとしました^^

その1週間、夕方には、職場でナッツとおせんべいを食べるようにし

家では、焼き芋やドライフルーツを。

コーヒーはもともとブラック、紅茶もストレートで。

その他甘い飲み物もまったく取らず、

無事に、スイーツなしで1週間過ごせました~☆☆

また、食べ始めたんですけどね(笑)

でもそれほど強く食べたいとか思わないかも。。。(いまだけ!?)

さて、砂糖ですが、怒りや感情のコントロールにも深く関係するみたいですよね。

こちらのブログ にすごくわかりやすい説明がマンガでなされていました。

「砂糖の害について」というタイトルです。

子どもの、ハイテンション、キレる、落ち着きのなさ、いきおい余る言動。。などは、砂糖の摂取に起因するのではないか。。。のような書き方です。

子どもだけでなく、大人にとっても、よくない理由をいろいろと挙げています。

賛否あると思いますが、砂糖の入った甘い物の「食べ過ぎ」は子どもには良くないとワタシは思います。

砂糖はある種のドラッグであり中毒性が高く(もともとは嗜好品)、大人にとっての必要悪ということも聞いたことあり、なるほど~と思いました。

砂糖が大量生産されるようになったのは、イギリスの産業革命の時代ということですから、ふつうの庶民は、かなり長い間、現代のようなスイーツを日常的に食べるということはなかったんですよね。

こういう本も読みました。「依存症ビジネス」↓

4478022925 依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実
デイミアン・トンプソン 中里 京子
ダイヤモンド社  2014-10-10


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おもに欧米の事情が書いてありますが、

たばこやお酒、ドラッグとともに、スイーツが依存対象として挙げられていました。

アメリカではやったカップケーキ、スタバのフラペチーノ、などです。

おいしいスイーツがあまりにも身近になり、

ハレの日でもないのに、甘いケーキやアイスクリームを食べてしまうワタシたち。

(そうそう、コンビニやエキナカのスイーツショップの前を通るのがツラかった!)

そういう生活をちょっと見直してみるのもいいのかな、なんて思いました!
 

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2015/02/03

坂木司 切れない糸

「和菓子のアン」がおもしろかったので、(レビューはこちら)

同じ作家さんの「切れない糸」を読みました。

和菓子の。。もそうですが、この作品も、

ある意味、推理小説なんですよね。

殺人事件や刑事事件がない。。。

なぞときっていうんでしょうかね。

ソフトミステリーと勝手に呼ばせていただきます^^

ビブリア古書堂の事件手帖、だったり、珈琲店タレーランの事件簿、だったり、

ソフトミステリー、流行ってますね!

という前置きはこのぐらいにして。

「和菓子のアン」は文字通り、和菓子屋さんが舞台でしたが、

今度は、商店街のクリーニング屋さんが舞台。

クリーニング店を営んでいた父親が突然、倒れ、亡くなり、

大学生の長男が、想定外だった、店を継ぐ、というか

とりあえず、働くことになる。。。という、

ミステリーというより、青春小説かな。

そこで出会う人々に隠された、

小さなミステリーを、

同じ大学の友人、沢田がおもに解いていく、という設定。

 

主人公のカズもいい奴なんですが、

この沢田くんがワタシにとっては魅力的。

優しくてまさにソフト、人をよく観察して、

洞察力があり、コミュニケーションが上手。

でも、自分のことはなかなか明かさなかったりして

ミステリアスなのです。

 

クリーニング店の仕事なんてあまり想像したことなかったですが、

人様の服を預かる=非常に、個人情報にあふれた世界なんですね、これが。

そのお預かりした服から、いろんなことを推理して、謎を解いていくんです。

それとともに、お店に長く勤め、家族同然のアイロン職人シゲさんの秘密。

シゲさんというメンター、そして、沢田という親友を得て、

カズは、嫌いだったクリーニング店や商店街というものを見直し、好きになり、自分に対する気づきも深めていく。。。

「切れない糸」というタイトル、最初はなんだか古くさいな〜という印象でしたが、言い得て妙。いろんな含みがありますね。

一言でいえば、切れないつながり。人と人とのつながりのことでしょう。

亡き父とのつながりを、仕事を通して、何度も確認させられるカズ。

父とシゲさんとのつながり、沢田と自分とのつながり、

商店街の人たちとのつながり。。。

 

 

さわやかで、楽しめます。

この続きが読みたい〜と思わせる作品でした♪

 

B007T4KX8E 切れない糸 (創元推理文庫)
坂木 司
東京創元社  2009-07-17


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