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2015/07/09

女に好かれてこそ真の女子!?☆ナイルパーチの女子会

「ランチのアッコちゃん」「本屋さんのダイアナ」の作者、

柚木麻子さんの 直木賞候補作「ナイルパーチの女子会」を読みました。

著者の本でワタシが読んだのは、上の二冊と「3時のアッコちゃん」だけですが、

その3冊と比べて、ぐっと重たく、力のこもった作品という印象。

表紙の絵は、可愛くてロマンチック(魚はややグロテスク?)ですけど。。。

読み応えあり、おもしろかったです! もう一度読みたいな〜と思うくらい。

主人公は、大手商社に勤めるキャリアウーマン独身30歳の栄利子と、同い年で子どもなし主婦の翔子。

この二人が、ネットという海で、出会うわけですね〜

翔子の書く主婦ブログに栄利子が惹かれ、毎日読むうちに、

実は近所に住んでいるということがわかり、

カフェで出会ってから、「友達」になっていくのですが。。。

というお話。

「女友達」がテーマなんですね。

栄利子は、美人で頭がよく、仕事もでき、男にもモテる女性なのですが、

「女友達」がいない、というのが唯一のコンプレックス。

女子校時代のあるできごとから、女友達に不信感が生まれ、

友達を作りそれを維持する自信がなくなってしまったのです。

翔子も、友達らしい友達はいないのですが、

こちらは、それを悩むことはなく、

親しくなりすぎないように一線を引いている感じ。

 

その二人に加えて、栄利子の会社の若い派遣社員、真織や

栄利子の幼なじみ、圭子が、スパイスを利かせています。

そして、栄利子の両親、翔子の実家もいろいろと訳ありだったりします。。。

「女友達」「親友」への憧れと、

30歳になってからそれを初めて作ることの難しさ、痛さが

これでもか、というぐらい細かく痛々しく述べられています。

 

ナイルパーチとは、商社勤めの栄利子が輸入を担当する

アフリカの淡水魚。

食用魚ですが、一つの生態系を壊してしまうほどの凶暴性を持つ、のだそうです。

「ナイルパーチの女子会」なるほどです。

栄利子と翔子の「女子会」は、

お互いに傷ついて終わります。

どちらが悪いとか、そうカンタンに言える事ではありませんでした。

傷ついた二人は、

自分が本当に向き合わなくてはならない人に向き合うことを選び、

それぞれの物語を歩み始めます。

自分の人生を人のせいにしない、自分を犠牲者にしない、

自分で責任をとる、そんな人生を選び取って行く二人。

そこまで行くには、ものすごい死闘というべきものがあったのですが。。。

 

「友達」とは、いつも一緒にいる人、すべてを理解し合える人とは限らず、

たとえ一時を過ごしがだけの関係であっても、意味がある。。。

そんなふうに、栄利子の「友達観」が変えられていく兆しを感じます。

ま〜 いろいろと考えさせられる作品ですね。

女同士の関係、これは、女に一生付いてまわる問題ですしね(笑)。

女性は、同性に好かれてこそ、株が上がり、

女友達がいかに多いかで、価値が決まる。

そのような雰囲気が、小学校高学年から、中年(熟年)おばさんに至るまで

あるように思います。

女子会ブームも、そのような女性心理をうまくつかんでいるのではないでしょうかね〜

女子同士の見方は、異性よりも厳しく、

付き合い方は、つねに空気を読まなくてはなりません。

社交性の高い女性同士だからこそ、高度なテクニック(?)が要求されます。

だから、男性とつき合う方がラクっていう女(の子)、多いですよ〜

 

そんな女子同士の付き合いへのアンビバレントな憧れ。

共感しました〜

 

4163902295 ナイルパーチの女子会
柚木 麻子
文藝春秋  2015-03-28

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