2017年6月に読んだ小説♪
2017年6月に読んだ小説は、
村上 春樹 騎士団長殺し (上下)
小野 不由美 月の影 影の海(上下)
でした! どちらもとっても楽しめました☆満足!
やっと読めた(図書館でゲットできた)「騎士団長殺し」。
村上ワールド全開で、
読み進めるのがもったいないほど。。。
第一部はとくに、ストーリーが謎につぐ謎へと、
緊張感のある展開に。
いままでの作品に似ている部分も有り、
新しい部分もあるのかなあと思いました。
新しいところは、主人公が「画家」というところ。
しかも肖像画専門の画家。
対象となる人をよ〜く見て、外見だけでなく、
内側、たましいをみて、
自分のフィルターを通して、
キャンパスに描き出す。
その作業が、すごいエネルギーを使い、
深いものであることがひしひしと伝わってくる感じです。
ねじまき鳥クロニクルや
海辺のカフカや、
1Q84に似た場面、要素もあります。
大切なものを失った人々が偶然に出会い、
不思議な世界(異界)へと導かれ、
地下、異界にもぐって、
夢と現実の狭間のような世界で、
あることが起きて、
たましいをすり減らすような体験をして、
こちらの世界に戻ってくる。
第二次大戦にかかわったことでの心の傷も出てきます。
そして、この作品は、父親であること、父親となること
も、テーマなのかな?
こう書いてしまうと、同じパターン?と思えるかもしれませんが、
比喩を使った独特の表現、
生活感のない、おしゃれである程度裕福な暮らし
それがいやみなく、描かれて、
読んでいる時間が心地よいのです。。。
いままでの作品に比べて、それほどエグくなくて、
読みやすかったです。
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騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編 村上 春樹 新潮社 2017-02-24 by G-Tools |
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騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編 村上 春樹 新潮社 2017-02-24 by G-Tools |
さて、小野不由美さんの作品は、初めて読みました!
友人の勧めで、「十二国記」を。
これすごい!
ファンタジーの時代劇!?(中国の歴史の書みたいな。。。)
壮大なドラマだなあ〜と感動しました!
ファンは多いのでしょうね。。。
現代の女子高校生が主人公。
ある種の、自分探しの物語といえるかも。
本当の自分に出会う物語ですが、
自分が求めたわけでなく、
突然、異世界につれていかれ、
本来の自分を知ることになるのですが、
それはそれは、苦しい旅であり(イニシエーション、通過儀礼でしょうか)
何度も死にそうになりながら、
被害者の自分から、主体的に生きる自分へと変わっていくのでした。
シリーズの 続きも読んでみたいと思います!!
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月の影 影の海〈上〉―十二国記 (新潮文庫) 小野 不由美 山田 章博 新潮社 2012-06-27 by G-Tools |
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月の影 影の海〈下〉―十二国記 (新潮文庫) 小野 不由美 山田 章博 新潮社 2012-06-27 by G-Tools |
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