カテゴリー「書籍・雑誌」の272件の投稿

2017/12/10

2017年11月に読んだ小説☆

Kimg1929

(家の前の公園は落ち葉でいっぱい☆良い匂いです^^)

 


2017年11月に読んだ小説は、

〇辻村深月 東京會舘とわたし(上下)
 
〇ジェフリー・ディーヴァー    シャドウ・ストーカー
 
〇塩田武士   騙し絵の牙
 
どれもおもしろく、楽しめました〜
 
 
なかでも、一押しは、「東京會舘とわたし」
大正時代に、一般市民の社交の場として建てられ、(レストランと宴会場のみ、宿泊施設なしで)
現在、立て替え中の実在の東京會舘の歴史を
いくつかのエピソードとして描いたもの。
 
もちろんフィクションですが、モデルとなった人物やエピソードがあるのでしょう。
會舘を訪れる人々、そして、スタッフや料理人の心温まるエピソード。
人生の節目、記念のとき、
東京會舘での食事や結婚式、授賞式があって、
人生のハイライトを彩る舞台となる。
また、そして戦争や震災といった危機のときに、
東京會舘がより所となる。
 
それが、親子に渡って、引き継がれていく。。。。
 
涙が出てしまうエピソードがいくつかありました。
 
美しすぎる物語ばかりなのですが、
たまにはこういうのもいいですよね。心が洗われる〜
 
直木賞の授賞式が東京會舘で行われていると初めて知りました!
著者、辻村深月さん自身の経験を重ね合わせているのかな〜と思うような
作家のエピソードもありましたよ^^
 
私自身は東京會舘、行ったことはないですが(爆)
なんか聞き覚えがあるな〜と思ったら、
子どもの頃、東京會舘の直営レストランで
(場所は會舘ではないところ)
親族があつまって、食事をしたことを
そういえば、、、と思い出しました!
 
今は亡き、祖父母を中心に、三世代がそろって
いとこたちと、ちょっとおしゃれでぜいたくな食事会。
懐かしい〜 ワタシにとっての古き良き時代でした♪
 
 
 
4620108219 東京會舘とわたし(上)旧館
辻村深月
毎日新聞出版  2016-07-30


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4620108227 東京會舘とわたし(下)新館
辻村深月
毎日新聞出版  2016-07-30


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シャドウ・ストーカー
 
 
久しぶりのジェフリー・ディーヴァー
リンカーン・ライムシリーズではなく、
キャサリン・ダンスのシリーズ。
(でも、リンカーンも登場します!)
 
人気シンガーにまとわりつくストーカー。
 
歌詞と同じように犯罪が進み。。。。
犯人はだれなのか?
どんでん返しにつぐどんでん返しで
最後までわからない!
 
期待通りの面白さ!でした^^
 
シングルマザーであるキャサリンダンスの恋の行方も
きになるところ!
で、次の作品も図書館予約しました^^
 
 
4163826300 シャドウ・ストーカー
ジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver
文藝春秋  2013-10-15


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同じ著者の「罪の声」がめっちゃくちゃ良かったので、これも読んでみました↓
 
塩田武士 騙し絵の牙
 
出版社の鬼才 編集者の物語。出版不況のおり、
さまざまな試練と危機が訪れる。。。
 
ワタシは「罪の声」のほうがおもしろかったですが、
これはこれで、楽しめました。
読ませる力がある著者だなあと。。。。
 
大泉洋さんも大活躍で(!?)
こういう作り方もあるんだな〜と新鮮でした!
 
 
4040689046 騙し絵の牙
塩田 武士 大泉 洋
KADOKAWA  2017-08-31


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2017/11/09

2017年10月に読んだ小説☆

●小野不由美   残穢

「十二国記」シリーズの著者、小野不由美さんの作品。

フィクションなのでしょうが、ノンフィクション、ルポルタージュっぽく、

あるマンションで始まった怪奇現象を追っていく、というストーリー。

変に読者を怖がらせたり、盛り上げたりせず、

事実を書く、という感じの淡々とした記述で、

でも、とっても引き込まれる!

文化人類学的考察、といってよいのかも。

とくに結論があるわけでもなく。。。。

日本の穢れ、罪、それが移るという概念の考察が興味深かった!!

4101240299 残穢 (新潮文庫)
小野 不由美
新潮社  2015-07-29

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●湊かなえ    ポイズンドーター・ホーリーマザー
 
湊かなえさん、もう何冊目になるか覚えていません(笑)。
だいたい、展開の予想はつくけど、ついつい読んでしまう(笑)。
毒親が何かと話題になるこの頃ですが、
逆からみたら、子どもが毒を持っている場合もあるということで。。。
後味悪くても大丈夫な方はどうぞ!
 
 
4334910947 ポイズンドーター・ホーリーマザー
湊 かなえ
光文社  2016-05-18

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●小川洋子  琥珀のまたたき
 
美しい母親と3人の(4人の)子ども達の不思議な生活。
とっても美しい描写と美しい情景。
もの静かで悲しくて。。。。
小川洋子ワールドに浸りたい方はどうぞ!
 
4062196654 琥珀のまたたき
小川 洋子
講談社  2015-09-10

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●東野圭吾    ラプラスの魔女
 
来年には映画になるみたいですが、それも楽しみ!
最初から、ぐっと捕まれる展開で、ぐいぐいと引っ張られてしまいます。
これ、オカルトなの?と思いきや、そうでもないみたいで。。。。
なかなかすごい展開です。
ネタバレになるのでこれ以上書かない方がいいと思います。
ミステリー&エンタテインメント好きの方はぜひ!
 
4041029899 ラプラスの魔女
東野 圭吾
KADOKAWA/角川書店  2015-05-15

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●本谷有希子    自分を好きになる方法
 
なんとなく手に取った本。自己啓発本ではなく小説です!
一人の女性の、少女時代から、老年までの
数章のエピソード。
いくつになっても、女性は女の子であり、
人間関係は苦労するもの。
女性の心理がとても細やかに、そして優しく描かれていて
ほっこりすると思います!
 
4062934205 自分を好きになる方法 (講談社文庫)
本谷 有希子
講談社  2016-06-15

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2017/10/22

2017年9月に読んだ小説 ☆真夜中のパン屋さん 4,5,6

ちょっと前になりますが(苦笑)、

2017年9月に読んだ小説は、

真夜中のパン屋さんシリーズ

4,5,6巻(最終巻)でした!

 

この物語は2013年にNHKドラマ10で実写ドラマ化されて

観ていたのです。(土屋太鳳ちゃんたメインキャストで!)

そのときに、1巻を読み、その後2,3巻も読んだような気がする。。。

 

それっきりでしたが、今年になり学校の図書館で、4−6巻を見つけて、

(最終巻6巻は、今年2017年6月の発行)

一気に読みました!

 

わけあって、午後11時〜午前5時だけ開いている

都内、住宅街のパン屋さんブランジェリークレバヤシが舞台の物語。

オーナーは、奥さんを亡くした暮林氏。

シェフは、オーナーの奥さんを慕っていた弘樹。

そこに転がり込んで同居しているのが、

奥さんの腹違いの妹、と主張する、高校生の希美。

この3人を軸に、多彩な登場人物がブランジェリークレバヤシに現れるのです。。。

 

●真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫

●真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者

●真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥

 

1巻ごとの感想は書きませんが(笑)、

新たな登場人物、それぞれキャラが濃い。話が展開していく。

希美の過去、希美の両親の過去や、希美の母の実家の話、

希美の母と美和子さん(暮林氏の妻)の関係、、などなど、

複雑になっていきます。

それぞれに重たい訳ありの過去を背負っていて、

親と子の関係は、修復できる人もいれば、そうでない人も。

その辺は、ビターテイストに仕上がっているかも。

大切な人と心を通わせられなかった不器用な人たちの物語

といえるのかもしれません。

それでも、後悔や怒りや悲しみを胸にしまいながら

いまかかわっている人たちと、寄り添って生きていく。

おいしいパンを作り、夜中にひっそりと集まり、

一緒に食べる。

途中、ちょっと飽きそうになりましたが(失礼!)

なんとか、最後まで読めたので満足です。

 

 

真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 (ポプラ文庫) 真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 (ポプラ文庫)
大沼 紀子

真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者 (ポプラ文庫) 真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学) 最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ (角川文庫) 真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生 (ポプラ文庫 日本文学) 真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒 (ポプラ文庫) 真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ (ポプラ文庫) 神様の御用人7 (メディアワークス文庫) おいしいベランダ。 3月の桜を待つテーブル (富士見L文庫) 路地裏のほたる食堂 (講談社タイガ) 僕と先生 (双葉文庫)

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2017/09/08

2017年7−8月に読んだ小説♪

2017年7−8月に読んだ小説の覚え書きです!

 

〇東野圭吾 ナミヤ雑貨店の奇蹟
 
4041014514 ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)
東野 圭吾
KADOKAWA/角川書店  2014-11-22

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東野圭吾さんのファンタジー。
とくに悪者は出てこなくて、
とても暖かく、ほっこりします。
 
手紙で悩み相談を書くと、
店主から答えが返ってくる。
それだけで癒されますよね。
 
時空をこえたファンタジー。
そして、一人一人の人生が
つながっていく。。。
人生はまさに奇蹟に満ちている!
 
 
〇池井戸潤 アキラとあきら
 
4198942307 アキラとあきら (徳間文庫)
池井戸潤
徳間書店  2017-05-17

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池井戸潤さんお得意のビジネス小説。
企業と銀行を舞台とした、ある一族、家族を描いた物語。
若者二人(アキラと あきら)はすごく優秀で性格も良い人。
 
今回の悪役は、その叔父たち。
バブル景気と崩壊を背景に、
シビアなところもあるけど、
ドキドキハラハラで、楽しめました〜
 
 
〇 冲方 丁  十二人の死にたい子どもたち
 
4163905413 十二人の死にたい子どもたち
冲方 丁
文藝春秋  2016-10-15

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直木賞のノミネートだった作品。
冲方丁さんの「天地明察」がとってもよかったので、
これも手に取りましたが。。。。
あれ?って感じ。
 
12人の怒れる男たち をモチーフとした作品なんですね。
ネットで知り合った12人の自殺志願者が
廃墟となった病院に集まり。。。。
というミステリー仕立ての小説。
 
登場人物はみな十代。
ある事件が起こり、度重なる話し合い・対話によって
方向性が 変わってくる。。。というストーリーです。
 
ミステリーとしては凝っているとは思うけど
感情移入できる人がいなかったせいか、
なんかいまひとつ、感動!とはいきませんでした。
集団心理という面ではおもしろかったですが。。。
 
 
あとは、カウンセリング関係の本を読みました。
 
 
〇学校現場に生かす精神分析
 
4753308103 学校現場に生かす精神分析―学ぶことと教えることの情緒的体験
イスカ ザルツバーガー‐ウィッテンバーグ E. オズボーン G. ウィリアム 平井 正三
岩崎学術出版社  2008-10-07

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〇学校現場に生かす精神分析 実践編
 
475330907X 学校現場に生かす精神分析【実践編】―学ぶことの関係性
ビディ・ヨーエル 平井 正三
岩崎学術出版社  2009-09-02

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翻訳物なので、やや読みにくい面はありましたけど、
二冊とも、予想に反してよかった!(失礼^^)
 
英国では、学校現場で悩む先生たちのセミナーを
精神分析家がこんなふうにやってるのだなあと驚き、
英国でも、学校教師の方々は、
「どうしたらいい?」とすぐに対応を聞きたがる、というのは
日本と同じだなあと苦笑したり。
 
精神分析家(心理臨床家)として、
子ども達と接する先生の心にわき起こっていることを
ていねいに見つめ、その意味を追究し、
かかえていけるようにすること、
そういうことにも使命を感じました!!
 
学校現場は、(授業や休み時間や放課後や行事や、三者面談。。。)
日々、さまざまなことが起こり、
常に常に、生徒、保護者、先生の心に
さまざまな波紋を起こしている、すごいところなのだなあと。。。
 
学校にスクールカウンセラーとして置かれていることの
責任をかみしめるとともに、
その醍醐味を、さらにさらに味わっていきたいと
励まされる本でした!
 

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2017/07/03

2017年6月に読んだ小説♪

2017年6月に読んだ小説は、

 

村上 春樹   騎士団長殺し (上下)
 
小野 不由美  月の影 影の海(上下)
 
でした! どちらもとっても楽しめました☆満足!
 
 
 
やっと読めた(図書館でゲットできた)「騎士団長殺し」。
村上ワールド全開で、
読み進めるのがもったいないほど。。。
第一部はとくに、ストーリーが謎につぐ謎へと、
緊張感のある展開に。
 
いままでの作品に似ている部分も有り、
新しい部分もあるのかなあと思いました。
新しいところは、主人公が「画家」というところ。
しかも肖像画専門の画家。
 
対象となる人をよ〜く見て、外見だけでなく、
内側、たましいをみて、
自分のフィルターを通して、
キャンパスに描き出す。
その作業が、すごいエネルギーを使い、
深いものであることがひしひしと伝わってくる感じです。
 
ねじまき鳥クロニクルや
海辺のカフカや、
1Q84に似た場面、要素もあります。
 
大切なものを失った人々が偶然に出会い、
不思議な世界(異界)へと導かれ、
地下、異界にもぐって、
夢と現実の狭間のような世界で、
あることが起きて、
たましいをすり減らすような体験をして、
こちらの世界に戻ってくる。
第二次大戦にかかわったことでの心の傷も出てきます。
 
そして、この作品は、父親であること、父親となること
も、テーマなのかな?
 
 
こう書いてしまうと、同じパターン?と思えるかもしれませんが、
比喩を使った独特の表現、
生活感のない、おしゃれである程度裕福な暮らし
それがいやみなく、描かれて、
読んでいる時間が心地よいのです。。。
いままでの作品に比べて、それほどエグくなくて、
読みやすかったです。
 
 
410353432X 騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編
村上 春樹
新潮社  2017-02-24

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4103534338 騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編
村上 春樹
新潮社  2017-02-24

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さて、小野不由美さんの作品は、初めて読みました!

友人の勧めで、「十二国記」を。

これすごい!

ファンタジーの時代劇!?(中国の歴史の書みたいな。。。)

壮大なドラマだなあ〜と感動しました!

ファンは多いのでしょうね。。。

現代の女子高校生が主人公。

ある種の、自分探しの物語といえるかも。

本当の自分に出会う物語ですが、

自分が求めたわけでなく、

突然、異世界につれていかれ、

本来の自分を知ることになるのですが、

それはそれは、苦しい旅であり(イニシエーション、通過儀礼でしょうか)

何度も死にそうになりながら、

被害者の自分から、主体的に生きる自分へと変わっていくのでした。

シリーズの 続きも読んでみたいと思います!!

4101240523 月の影 影の海〈上〉―十二国記 (新潮文庫)
小野 不由美 山田 章博
新潮社  2012-06-27

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4101240531 月の影 影の海〈下〉―十二国記 (新潮文庫)
小野 不由美 山田 章博
新潮社  2012-06-27

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2017/06/05

2017年4月5月に読んだ小説♪

2017年4,5月に読んだ小説は

原田マハ   ロマンシエ  

横山秀夫   64(ロクヨン)

塩田武士   罪の声

伊坂幸太郎 火星に住むつもりかい?

西川美和   永い言い訳

でした!

 

●原田マハ   ロマンシエ  

乙女な男子が、ひょんなことからパリのアートの学校へ留学!

という、成長物語?  ロマンティックコメディ?

乙女な男子を一人称とした語り口で

ルンルン気分(古い?爆)、ハッピーな気分になれる物語でした♡

4093864233 ロマンシエ
原田 マハ
小学館  2015-11-25


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●横山秀夫   64(ロクヨン)

何年か前の本屋大賞第二位、映画にもなりましたね。

いまさら読んでみましたが、すごかった!

犯罪、ミステリーとしても楽しめるのですが、それより、

警察の内部抗争?を描いたヒューマンドラマでしょうかね?

ものすごい熱のこもった作品。

横山作品のなかでもかなりの熱量ではないでしょうか。。。

読んでて、ジリジリ、ヒリヒリきましたよ。。。。

どうしてこれが本屋大賞一位でなかったの?

と疑問に思ってしらべたら、一位は、

「海賊と呼ばれた男」でした!

なんと!

この年は、豊作だったんですね。。。。

4163818405 64(ロクヨン)
横山 秀夫
文藝春秋  2012-10


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●塩田武士   罪の声

森永事件をモチーフとした作品。

ジャーナリストが、昔の事件を追いかけるという流れですが、

ミステリーとして、よくできているし、おもしろい!と思いました。

社命によって、昔の事件を追いかけるジャーナリストと、

たまたま、あるものを手にして、自分が子供時代に、

ある重大事件にかかわっていることを知った男。

このふたりが最後に出会うのですが。。。

これは、64の前に読んで、すごい!と感動しました。

ただ、64を読んだら、やっぱり横山秀夫さんはすごいー!と

思ったのでした^^

塩田さんもこれからさらに、おもしろい作品を書き続けてくださいね!!

 

☆主人公の先輩記者の言葉より☆

俺らの仕事は、因数分解みたいなもんや。

なんぼしんどうても、正面にある不幸や悲しみから目をそらさんと

「なぜ」という想いで割り続けなあかん。

素数になるまで割続けるのは、並大抵のことやないけど、

あきらめたらあかん。その素数こそ事件の本質であり、

人間が求める真実や。

 

4062199831 罪の声
塩田 武士
講談社  2016-08-03


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●伊坂幸太郎 火星に住むつもりかい?

 

久しぶりに伊坂幸太郎を読みましたら、あらすごい。

2015年の書き下ろし作品ですが、

「共謀罪」のようなものができている、近未来社会を描いた

ブラックコメディ。

魔女狩りのように、「危険人物」と目をつけられたが最後、逃げられない。

公開処刑(ギロチン!)が待っているのです。。。。

伊坂節なので、クスッとわらってしまいながら、読めてしまいますが、

よく考えると恐ろしいです。

 

4334929893 火星に住むつもりかい?
伊坂 幸太郎
光文社  2015-02-18


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●西川美和   永い言い訳
 
映画になりましたが、映画監督自らがオリジナルを書いていたのですね。
ある作家の妻が、親友とバス旅行に行き、事故で二人は即死。
残された作家、そして、妻の親友の遺族(夫と二人の子供)の
不思議な交流が始まるのでした。
 
主人公の作家は、妻の旅行中に浮気していたという
ダメダメな人で、
妻が亡くなっても、あまり悲しめないのです。
妻について何もしらない自分。。。ということを知って、がくぜんとします。
作家なので、何かを言ったり、書いたりするように求められたり、
ドキュメンタリーを撮りたいと言われたりして、渋々引き受けるのですが、
そして、ひょんなことから、妻の友人遺族の子供のめんどうを見ることになるのですが。。。
 
甘すぎず、リアリティのあるストーリー。
相手が亡くなったあとに始まる関係というものもあるのだなあと
思わされます。
 
人間関係に必ずある、蜜月と、幻滅期。
そしてその後にどう関係を紡いでいくのか、いかないのか。
遺族の子供、とくに6年生という難しい年頃の長男の心の中が
とても細やかに描かれているな〜と思いました。
 
4167906708 永い言い訳 (文春文庫)
西川 美和
文藝春秋  2016-08-04


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2017/04/17

2017年3月に読んだ小説♪

ちょっと遅くなりましたが、(^-^;

2017年3月に読んだ小説は、

●蜜蜂と遠雷    恩田陸
 
●代体   山田宗樹
 
●ありふれた祈り   クルーガー
 
でした。
 
 
あと、心理学関係の本も読みました!
 
「身体はトラウマを記録する」
 
 
●蜜蜂と遠雷
 
4344030036 蜜蜂と遠雷
恩田 陸
幻冬舎  2016-09-23


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この作品は、直木賞とともに、本屋大賞第一位と、ダブル受賞でしたね!
ファンとして、うれしいです〜
恩田陸さん、おめでとうございます!!
 
 
日本で開かれたとある国際ピアノコンクールの予選から本選までを描いた
ドキュメンタリータッチの物語。
 
父親の養蜂業を手伝い、正式なレッスンを受けたことのない、
天才、神童ともいえる、少年、塵(じん)
 
(こういう、ちょっと現実離れした設定は、
恩田陸さんらしいところなのかも!)
 
天才的でカリスマ的な魅力を持つ、
ハーフのマサル
 
マネージャーとしていつも一緒にいた母の死というトラウマをかかえ
ピアノから遠ざかっていた女の子、亜夜(あや)
 
そして、
音楽家になることをあきらめ、楽器屋で働く妻子持ちの男性  明石(あかし)
 
 
この4人のこれまでの人生と、コンクールでの心の動き、熱演、
ピアノの音色や響き、ニュアンスが伝わってくる
宝石のような文体で綴られています。
 
 
知らないピアノ曲のたくさん出てくるので、
ピアノがききたくなる〜!
You Tubeで検索して、曲を聴きながら読書、というスタイルとなりました^^
 
音楽と自然ってこんなふうにつながっているんだ〜と妙になっとくしたり。
 
個人的には、やっぱり年齢も近いせいか、
明石さんに思い入れしてしまうなあ
演奏家をあきらめたものの、コンクールには出場して、ある意味夢を果たし、
でも、限界を知り。。。というような。
 
長編で読みきれるかなあと一瞬ひるむけれど、
どんどん引き込まれてしまった小説でした!
 
 
●代体
 
4041041260 代体
山田 宗樹
KADOKAWA/角川書店  2016-05-28


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山田氏の小説を読むのは2冊目ですが、(1冊目は、百年法)
百年法と似た、近未来小説(SFチックな)であり、
身体と心(精神、脳)の問題ーー人間とはなにか、という問題でしょうーー
に迫る、すごい作品だと思いました!!
 
病気の治療などをしていて、身体が動かないのをロスと考え、
その間に、意識を身体から取り出して、
代車ならぬ代体に「転送」して、そちらが仕事をする、という時代の話。
 
そのシステムにエラーが出てしまった場合に生じる人間の苦しみ、
システムを自己の利益のために利用しようとする悪、など、
やっぱり、意識と身体を分けるって、そう簡単にはいかないよね。。。と思わされました。
 
しかし、脳科学が進んでいけば、こうしたことも夢ではなくなってくるのかもしれないですね、恐ろしい。
 
記憶とは何か、誰のものなのか、人間の主体性とはなんなのか?
いろいろと考えさせられるのであります。
 
 
●ありふれた祈り
 
4151823514 ありふれた祈り (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ウィリアム・ケント・クルーガー 宇佐川晶子
早川書房  2016-11-09


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お友達から良かった〜と聞いて、読んでみることに。
 
戦後まもなくぐらいのアメリカ?
キリスト教会の牧師の家庭とその隣人をめぐる物語。
 
中年を迎えた主人公が、自分の少年時代を振り返るという、
スタンドバイミーににているかも、と思いました。
 
少年が大人になるためのイニシエーション(通過儀礼)の物語ともいえるだろうし、
家族の再生の物語ともいえるかもしれません。
 
淡々と進んでいき、途中までは多少たいくつ(汗)。
後半、物語が大きく動き、一気に読んでしまいました。
 
タイトル「ありふれた祈り」の意味がわかるシーンがあり、
思わず涙。
じ〜んと余韻が残る文章、素敵な小説でした!
 
 

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2017/03/05

2017年2月に読んだ小説☆

2017年2月に読んだ小説は、

西加奈子 i(アイ)

住野よる 君の膵臓を食べたい

原田マハ 翔ぶ少女

サンドラ・ブラウン コピーフェイス:消された私

 

 

西加奈子 i(アイ)

スゴく面白かった❗

サラバ!の女の子バージョンとも言えるかも。もっと内面を描いてるけど。
 
アイという、日本人の母とアメリカ人の父をもつ少女。
といえば珍しくないですが、 彼女は、シリア人、 父母は養父母なのでした。
 
裕福な養父母に育てられ 物質的に不自由なく育つアイですが
出自を知り、裕福で幸せであることに 罪悪感をもつように。
 
思春期に 自分の存在の意味がわからなくなり 生き方に悩み
一時は引きこもりのようになるアイ 出会いの中で、
少しずつ自分を 受け入れ始める、 という物語かな
 
少女の内面と 世界各地の災害がシンクロ しているような
単に内面にとどまらない 現実をみて生きることを
励ましてくれる物語 といえるでしょう!
 
 
4591153096 i(アイ)
西 加奈子
ポプラ社  2016-11-30

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住野よる 君の膵臓を食べたい
 
これも滅茶苦茶面白かった❗
 
高校生男女二人の会話だけで ほぼ物語が進行します。
会話が巧みで素晴らしい❗ タイトルは猟奇的ですが(笑) 安心して読めます。
 
ただし、最後は 目から洪水出るかもですので
 
電車のなかで読むのは おすすめしません😆
4575239054 君の膵臓をたべたい
住野 よる
双葉社  2015-06-17

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原田マハ 翔ぶ少女
 
阪神淡路大震災と直後を 生き延びた少女と 「家族」の物語。
 
ある意味、悲しみからの回復 グリーフワークですね。
そこに思春期が被るという構造。
リアルだけどファンタジックな 素敵な物語になってます。
 
キュレーターの著者だけあり サモトラケのニケ の 彫刻がモチーフになってます❗
あの彫刻、美し過ぎますね❗
 
4591137279 翔ぶ少女
原田マハ
ポプラ社  2014-01-09

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サンドラ・ブラウン コピーフェイス:消された私
 
これは、ミステリー、サスペンスですが、 よくできてる❗
 
楽しめます。 無駄にハーレクイン的な感じですけど(笑)
 
これを原作にしたドラマが 昨年N H Kで放映されたそうですね。
 
好評だったようで 機会あれば見てみたい❗
 
4102425268 コピーフェイス: 消された私 (新潮文庫)
サンドラ ブラウン Sandra Brown
新潮社  2016-10-28

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2017/02/01

2017年1月に読んだ小説☆

1月は正月休みが長かったこともあって、たくさん読めました^^

ブラックボックス、インフェルノ、フォルトゥナの瞳、殺人出産 です。

 

●ブラックボックス  篠田節子

夏の災厄 も 竜と流木 も すんごく怖かったけどすっごくおもしろかった!

社会問題の闇を描くっていうのかな。

これもそんな感じ。

食品工場の話です。

野菜サラダを作る工場。

そこで働く、海外からの「研修生」の悲惨な生活。

野菜をよくわからない液体に付けていて、

それが原因かどうかもわからないが

病気やガンになる子ども達。

そして、農業の問題も。

完全にコントロールできる

「植物工場」で栽培(製造?)される野菜。。。。

いや〜怖い!

そして、人間がちゃんと描かれているからおもしろい!

お勧めです!

402264821X ブラックボックス (朝日文庫)
篠田節子
朝日新聞出版  2016-09-07

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●インフェルノ 上・中・下 
ダン・ブラウン
 
おもしろかったロストシンボル 以来のダンブラウン。
ちょっと難しくて(私には)長いので、何度も読み返しながら
でしたが、読了しました!
 
イタリア/フィレンツェを主な舞台にした
ドラマティックな展開。
 
謎解きと、豪快なアクションと。。。
ドキドキハラハラがとまりません^^
 
 
映画はまだ見ていませんが、
映画向きの作品かも! と思いました。
DVD見てみたいです!
 
 
 
インフェルノ(上) (角川文庫) インフェルノ(上) (角川文庫)
ダン・ブラウン 越前 敏弥

インフェルノ(中) (角川文庫) インフェルノ(下) (角川文庫) ロスト・シンボル (中) (角川文庫) ロスト・シンボル (上) (角川文庫) ロスト・シンボル (下) (角川文庫) 天使と悪魔 (下) (角川文庫) 天使と悪魔 (中) (角川文庫) 天使と悪魔 (上) (角川文庫) ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫) ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)

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●フォルトゥナの瞳    百田尚樹
 
ある日、自分の特殊な能力に気づいてしまう男の物語。
あえて分類するならファンタジーなのかな?
 
話がおもしろく、するすると読めてしまいます。
 
運命ってなに?
人の運命を変える(人を救う)ことは良いことなのか?
それとも・・・?
ぜい最後までお読みくださいね^^
 
 
4103364114 フォルトゥナの瞳
百田 尚樹
新潮社  2014-09-26

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●殺人出産    村田紗耶香
 
コンビ二人間の村田さんの小説。
コンビ二、より以前の作品だと思います。
一言でいえば、うわ〜 シュール!でした。
 
短編4編ですが、
どれも、性と生殖、命、家族、にかかわっている
近未来小説、なのかな?
 
結婚して、子どもが生まれて、子どもを育てて。。。
ということが、「ふつう」でなくなる日が来るんでしょうか!?
100年後、いや50年後には、
家族や性、生殖についての考えが
いまとはかなり違う社会になっているのかもしれませんね。。。
 
 
4062934779 殺人出産 (講談社文庫)
村田 沙耶香
講談社  2016-08-11

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2016/12/29

2016年12月に読んだ小説♪

2016年12月に読んだ小説は、

バラカ、怪物はささやく、みかづき、コンビニ人間、八月の六日間、でした。

 

 

●バラカ   桐野夏生

久しぶりの桐野さんの小説。待ってました!という感じ。

3.11 原発問題を背景にした近未来小説。

原発をめぐるゴシップや犯罪、

移民問題や、ドバイでの人身売買など、

社会の闇、人間のもつ悪にメスを入れる作品。

カリスマ的な魅力を持つ、キリスト教会牧師も出てきて。。。

まあ、読んでみてのお楽しみです!

ワタシとしては、サイコパスみたいな冷血な川島が

どうして最後ああなったのか、、、まだ腑に落ちません(笑)

力作だと思います!

4087716465 バラカ
桐野 夏生
集英社  2016-02-26

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●怪物はささやく  パトリック・ネス   ジム・ケイ

海外文学、しかも児童文学、であまり読まないジャンルですが、

タイトルに惹かれて読みました。

とても良かった!

思春期の少年、コナーは母と二人ぐらし。

しかし、母は末期ガンに侵されている。

コナーは悪夢を見る。

木の怪物が出てくるのだ。

そして怪物は物語を語るのだった。。。

本当の感情と向き合う、

見たくないものと向き合うには、

「物語」が必要で、

ときに「怪物」が必要なのかもしれません。

(それは、自分自身であったりするのだが。。。)

最後は胸が熱くなるような作品でした。

4751522221 怪物はささやく
パトリック・ネス ジム・ケイ
あすなろ書房  2011-11-07

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●みかづき 森絵都

森絵都さんの長編小説!

三世代(四世代かも?)にわたる、

教育をめぐる物語であり、

家族の物語。

公教育でなく、その隙間を縫う「塾」に人生を捧げた人々。

「塾」の歴史といってもよいのかもしれません。

人物が魅力的であり、熱い熱い、情熱にあふれています。

教育をめぐって、私利私欲でなく、本当に子どもに必要なことは、

と模索し、けんかをする大人達。

ワタシ的には、前半、昭和の物語が面白かったな〜

「用務員さん」がその部屋で子どもに勉強を教えていたりして、

おおらかな時代だったんだな〜と思います。

心があったか〜くなること請け合いです!

408771005X みかづき
森 絵都
集英社  2016-09-05

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●コンビニ人間  村田 沙耶香
 
芥川賞作品。
これは強烈でした!
時代の最先端ともいえるでしょうかね?
 
小さいときから、周りとうまく合わせられず、
人にとっての「あたりまえ」や「自然な感情」が育たなかった女性。
 
親はカウンセリングや治療に連れて行こうとしたけれど
だんことして行かなかった。
 
大学生になったと同時にコンビニでアルバイトを始めて
18年間続けている。
 
結婚する気がないし、友達もあまりいない(幼なじみはいる)。
「常識」や振る舞い方は、妹に聞く。
コンビ二のマニュアルや、
一緒に働く人の口癖、しゃべり方をまねる。
 
コンビ二で働くこと以外に
楽しみややりがいはない。
コンビ二で働くために、
生活のすべてを集中していく。
 
コンビニと一体化したかのような、
コンビニの声を聞きながら、仕事をスムーズに進めていく。
その描写がみごと!
 
そこに、アルバイターとして若い男性が入ってくるが、
やる気がなく、すぐに辞めてしまう(辞めさせられたのかも?)
その後二人は再会し、
互いのメリットのために、同居することになるのです。
 
二人とも、いまでいえば、発達障害(非定型発達)
と思われるのですが、
女性は、それを受け入れて、というのか、
悩みがありません。
 
ただ、周りの質問やお節介に
(どうして結婚しないの、どうして正社員にならないの?)
辟易しているだけ。
 
かたや、男性は、
結婚してない自分、定職のない自分がいやで受け入れられず
(自己愛の問題があるのでしょう)
この女性の生き方も批判します。
そして、世の中を批判し、
被害者意識を持っています。
 
このふたり、どっちが幸せなんだろうというのは、
一目瞭然です。
 
彼女の場合、コンビ二という自分の生きる場所を見つけたことは
幸せだったんだと思います。
だから、周りはお節介せずに、優しく見守っていればいい。
「学校へいかなきゃ、たいへんなことになる」
「大学に行かないと就職できない」
「〇〇しないとろくな大人になれない」
「結婚してないと一人前でない」
「正社員にならないと幸せになれない」
 
などなど、大人達は、脅しますが、
果たしてそうなんでしょうか!?
とワタシも疑問に思います。
 
個人の生き方に対して
そして、
社会(世間)のあり方について
強烈なメッセージを投げかけてくれる小説。
でも、とっても面白いです!!
 
 
4163906185 コンビニ人間
村田 沙耶香
文藝春秋  2016-07-27

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●八月の六日間  北村薫
 
出会えてよかった〜と思える作品のひとつ。
友人がとってもよかったと言っていたので、
是非読みたいと思っていました。
アラフォー独身女性が、単独登山をする物語。
 
ちょうど、テレビドラマ「山女日記」を見終わったところで
山に行きたい!もっと知りたい!という気持ちになっていたので、
読むタイミング的にはベストでした!
 
淡々と一人称で書かれていて、日記、備忘録のような小説。
軽やかで、登山の持ち物や山小屋での食事など
楽しそう!と思ってしまう。
 
もちろん、危険や体力の消耗、
残念だけど引き返す、など、楽しいだけではない
むしろつらいことだらけの登山がリアルに書かれていると思います。
 
主人公は、友人、恋人との別れなど、
つらい経験をし、その時に、一人山に向かいます。
そこで、過去を思い出したり、
その過去に違う意味を見いだしたり。。。
 
登山で自分に向き合わされるんだな〜と思います。
でも山小屋で出会う人との交流が
ほどよい距離でここちよいです。
誰にも言えなかった話ができたり、
ゆきずりだからこそ、話せることもあるのかもしれないですね。
 
小説の最後の注意書き?には、
「これは初心者向けの登山でないから
くれぐれも真似しないように。
十分な訓練、準備をしてください」
といったようなことが書かれていて親切でした。
それぐらい、これを読むと
山に行きたくなる人が続出なのかも!
 
 
4041042178 八月の六日間 (角川文庫)
北村 薫
KADOKAWA/角川書店  2016-06-18

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